日本テレビが仕掛ける新たなエンタメの形
日本テレビ放送網株式会社は、縦型動画に特化した新たな組織「VIRAL POCKET」を立ち上げ、次世代のエンタメシーンに新風を吹き込もうとしています。この新しい試みは、Z世代をターゲットにしたコンテンツ開発、マーケティング支援を通じて、次なるカルチャーを生み出すことを目指しています。
縦型動画の特徴と魅力
昨今、短い時間で視聴できる縦型動画が若い世代の心を掴む傾向にあります。特に「毎日はにかむ僕たちは。」や「ちょこっとぱーちー」といった作品は、いずれもSNSでの再生回数が非常に高く、その受け入れられ方は圧倒的です。「毎日はにかむ僕たちは。」は、26億回以上の再生を記録し、Z世代の約3人に1人が認知しています。一方、「ちょこっとぱーちー」は、平均して100万回超の再生を達成するなど、若者に大人気です。
このような成功を背景に、「VIRAL POCKET」はテレビ局ならではの発想力や演出力を活かし、SNS世代に共感されるコンテンツを生み出すことを目指します。今後は、縦型動画コンテンツを中心とした様々なプロジェクトを企画・実施していく予定です。
VIRAL POCKETの3つの事業
「VIRAL POCKET」では、以下の3つの事業を展開します。
1. コンテンツIP事業
この事業では、日本テレビが制作した縦型動画コンテンツを元に、新たな知的財産(IP)の開発を行います。特に「毎日はにかむ僕たちは。」のように、Z世代が共感する内容や形式を反映した作品を生み出していく予定です。
2. プロデュース事業
ここでは、企業が縦型動画を利用して新しいビジネスを展開できるよう支援します。テレビ局としての経験や資産を活用し、内容の企画からイベントやEC展開によるビジネス成長に繋がるサポートを行います。
3. マーケティング支援事業
縦型動画が人気を集めている理由を踏まえ、クライアントに合わせたプロモーション戦略を提案しています。SNS時代に合ったマーケティングのノウハウを駆使し、クライアントのニーズに応じたコンテンツ制作を支援します。
メンバーの思い
平岡辰太朗プロデューサーと井上直也プロデューサーは、それぞれの経験をもとに「VIRAL POCKET」が目指す方向性や意気込みを語っています。平岡プロデューサーは、「Z世代との掛け算で、新しい価値を生み出したい」と述べ、井上プロデューサーは、「縦型動画はテレビ局にとっての最前線であり、その可能性を広げたい」と強調しています。
未来への展望
田中宏史氏は、「SNSから生まれる新たなカルチャーが注目されている中で、ファンとのコミュニケーションを通じてファンを増やしたい」と語ります。「VIRAL POCKET」が単なる制作組織を超え、Z世代を巻き込んだ新たなカルチャーを創出することで、業界に新しい風をもたらすことが期待されています。これからの展開に、ぜひ注目していきましょう!
公式サイト:
VIRAL POCKET