女性の年収を支える家事・育児の平等な分担
株式会社ドットアイが運営する女性向け転職サイト『SHEHUB』が、共働き世帯における夫婦の家事・育児負担について、933名を対象に実施した調査の結果を発表しました。この調査は、夫婦の家事および育児の分担がどのように妻の年収に影響を与えているかを探ることを目的としています。
調査の概要と背景
調査は2024年9月から2025年2月までの期間に行われ、全国の20代から60代までの共働き世帯の女性を対象としています。調査方法はインターネットを通じて行われ、933名の回答が得られました。
この調査を通じて明らかになったのは、家事・育児を平等に分担する家庭には、妻の年収が高くなる傾向があるということです。具体的には、夫婦で家事を平等に分担している世帯は、妻の年収が高いことが示されています。
家事負担率と年収の関係
調査結果によると、家事負担を平等に分担する世帯は、収入層によって異なる傾向が見受けられました。年収200万円未満の世帯では、家事を平等に分担している割合が20%という低い数字に留まり、年収が上がるにつれて、この割合も上昇していきます。特に600万円以上の世帯では、その割合が50%を超えるという結果が出ました。
また、育児の負担に関しても、育児を平等に分担している世帯の妻の年収は高くなることが明らかになりました。年収200万円未満では平等分担している割合が37.5%ですが、600万円以上ではこの割合が62.5%に達します。
家事・育児の平等分担の重要性
具体的には、年収200万円未満の世帯が平等に家事を分担している割合と比べ、600万円以上の世帯は大きな差がついています。この傾向は、育児に関しても同様です。家事および育児を平等に分担することが、妻が働きやすい環境を作ることに寄与し、結果的に社会で活躍することにつながっていることが伺えます。
SHEHUB編集部は、この結果から「女性が社会で活躍するためには、パートナーと対等な力関係を築くことが必要だ」とコメントしています。パートナーである夫の年収とも関連付けて分析を進めれば、さらに興味深いデータが得られる可能性があることも示唆されています。
今後の展望
今回の調査結果を受けて、編集部では次回の調査に向けてパートナーの年収も含めた分析を行う予定で、さらなるデータを期待しています。今回の調査は、多くの共働き世帯にとって、今後の生活や働き方について考えるきっかけとなることでしょう。共働き世帯における平等な家事・育児の分担は、一人一人のキャリアをサポートする重要な要素であることを認識する必要があります。