平和を科学するスタートアップたちが集結した「第1回ピーステック・アワード2025」の開催

2025年5月19日、渋谷QWSにて「第1回ピーステック・アワード2025」の最終ピッチ審査と表彰式が盛況に執り行われました。このアワードは、平和を科学するテクノロジーやビジネスに取り組むスタートアップを称える初の取り組みであり、150社が応募した中から選ばれたファイナリスト10社が参加しました。

受賞企業の発表

まず、最も栄誉あるグランプリに輝いたのは「インスタリム株式会社」。彼らは「3Dプリント義足で平和への一歩」と掲げ、革新的な社会貢献を目指しています。
続いて、危機管理部門の部門賞を受賞したのは「WOTA株式会社」。彼らは水問題に対する新たなアプローチを提案しており、その取り組みが高く評価されました。
また、積極的平和部門の部門賞には「EFポリマー株式会社」が選ばれ、環境に配慮した有機素材の開発が評価されました。さらに、審査員特別賞として「株式会社デジリハ」が受賞。障害に左右されない未来を実装する取り組みが注目されました。

これらの企業は、それぞれの分野においてテクノロジーを駆使し、平和に貢献する様々な取り組みを行っています。

パネルセッションでの議論

アワードの後には、平和とテクノロジーの交差点でのビジネスの可能性についてのパネルセッションが開催されました。早稲田大学の教授である入山章栄氏と、シブヤスタートアップス株式会社の代表取締役社長、渡部志保氏が登壇し、「ピーステック」の意義について深く議論しました。彼らは、ビッグテックでの経験を持ちながら、スタートアップの支援に力を入れています。

ピーステックの未来

今後、「ピーステック」産業の創出に向けて、さらなるスポンサーとパートナー企業の募集が行われる予定です。この新たなビジネスモデルは、ピーステック事業者たちが互いに連携し合うことで最大限に活かされます。

アワードの理念は、ただの評価にとどまらず、受賞企業の事業がいかに平和に寄与しているかの「ピース・インパクト」を明らかにし、社会的に認められるよう支援していくことでもあります。また、「平和のためのビジネス・カウンシル（CEAPP）」と連携し、優れたピーステック事業者の発掘や新たな経営モデルの研究開発にも取り組むことが計画されています。

終わりに

私たちは、新たな「ピーステック」産業の創出が、国内外にわたる社会的インパクトを生み出すことを信じています。今回のアワードはそのスタート地点であり、未来志向のビジネスを通じて平和な社会の実現に向けた活動がさらに進化していくことを期待しています。

「ピーステック・アワード」は今後も続いていく予定であり、私たちの取り組みは、グローバルな平和の理念を日常に根付かせることを目指しています。