900人のコピーライターが贈る、特別な一日
東京コピーライターズクラブ(TCC)が50周年を迎え、その記念イベントとして「コピーパレード展」が開催されます。898人のコピーライターが集まり、それぞれが選んだ「マイベストコピー」を一堂に展示する機会は、言葉に命を吹き込むプロたちの歴史を知る貴重なチャンスです。
日本におけるコピーライターのルーツには、1980年代に興った「コピーライターブーム」があります。この動きの一翼を担ったのが、糸井重里さんなどの著名なコピーライターたちです。その後、多くの作家ともつながりを持ち、林真理子さんや石田衣良さんなどの振り返りを交えた作品も印象に残ります。
TCCとは何か?
TCCは、日本最大のコピーライターの組織です。毎年春に開催される「TCC新人賞」は、コピーライターへの登竜門とも言えます。名門の名を冠するこの賞は、厳しい審査を通過した人間のみが入会を許され、業界の灯をともす人材を輩出しているのです。このような組織が、緊張感あふれるコピーライティングの世界を形成しています。
展示会の内容
「コピーパレード展」では、各々が自分の代表作や思い入れのあるキャッチコピーを選び、その背景や意義を紹介します。たとえば、仲畑貴志さんが手がけた「アデランスは誰でしょう?」や、一倉宏さんの「うまいんだな、これが。」など。まさに時代の縮図とも言えるこれらの作品を通じて、広告だけでなく、さまざまな媒体におけるコピーの力を感じ取ることができます。
この展覧会は、業界人だけでなく、言葉の魅力を知りたい学生にとっても貴重な体験となるでしょう。何百ものコピーの中から選ばれた「時代をつくった一言」を通じて、コピーライターたちは、いかに言葉が人々に影響を与え、またコミュニケーションの中で重要な役割を果たしているのかを再認識させてくれるでしょう。
開催情報
「コピーパレード展」の概要は以下の通りです。
主催は東京コピーライターズクラブで、協賛にはサントリーホールディングス株式会社が名を連ねています。
- - 開催日時:2022年6月1日 12時〜17時
- - 開催場所:表参道ヒルズB3F「スペースオー」(東京都渋谷区神宮前4丁目12番10号)
- - 入場料:無料
- - URL:TCC公式サイト
- - 特別展示:「明日の言葉」一筆ギャラリーと歴代コピー年鑑全49冊が同時展示されます。
終わりに
言葉の力を感じる「コピーパレード展」。この特別な展覧会に足を運び、時代を反映したコピーの数々とその背景をじっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。