東京外国語大学が開催する展示会
東京外国語大学(府中市)の出版会は、昨年刊行された『不平等のコスト ラテンアメリカから世界への教訓と警告』を記念した展示会「日本が『ラテンアメリカ化』する前に私たちにできること」を開催します。この展示会は、全球的に拡大する不平等の問題に焦点を当て、特にラテンアメリカの経験を通じて現代社会が直面する課題への理解を深めるものです。
展示会の目的と言及点
この展示は、経済成長を阻害し、民主主義を脆弱化させ、さらに社会的不信や暴力の連鎖を引き起こす不平等の影響に対する認識を高めることを目的としています。また、来場者にはラテンアメリカでの具体的な事例を通じて日本に何が学べるかを考える機会が与えられます。
展示会では、『不平等のコスト』から得られた写真や図表、関連書籍などが展示され、参加者には多面的な視点が提供されることでしょう。これによって、現在の社会が抱える問題に対しての意識向上が図られることが期待されます。
展示概要
- - 会期:2025年5月19日(月)~ 5月29日(木)
- - 開館時間:9:00-20:00(特別スケジュール:5月24日(土)13:00-20:00、5月25日(日)は休館)
- - 会場:東京外国語大学附属図書館 2階(府中市朝日町3-11-1)
- - 内容:
本書『不平等のコスト』に記載された訳者の提供する資料を基に、不平等が経済、政治、社会に与える影響について詳しく解説されます。
ブックトークの詳細
展示の一環として、5月23日(金)16時からブックトークも開催されます。この場では、訳者が直接『不平等のコスト』の内容を解説し、その背後に潜む社会問題や今後の課題について参加者とのディスカッションが行われます。
- - 参加方法:事前に申込フォームからの申し込みが必要ですが、当日参加も受け付けています。
- - 申込フォーム:こちらをクリック
書籍の紹介
『不平等のコスト ――ラテンアメリカから世界への教訓と警告』は、ラテンアメリカで長年にわたって続く不平等の問題を取り上げ、経済成長を妨げ、民主主義を弱体化させる様々な要因を分析した内容です。著者のディエゴ・サンチェス=アンコチェア氏はオクスフォード大学で国際開発を教え、翻訳者の谷洋之氏と内山直子氏はそれぞれ名の知れた大学の教授として不平等の問題に取り組んでいます。
この書籍では、豊富な事例研究を通じて不平等の現象の側面を深く掘り下げ、具体的な解決策に向けた提言も行われています。
まとめ
この展示会は、私たちの社会が直面している不平等の問題を再考する重要な機会となります。ラテンアメリカの教訓を学び、私たちがどのように行動するべきなのかを考え、意識を高める一助となれば幸いです。ぜひ、展示会やブックトークへの訪問を検討してみてはいかがでしょうか?