岡山大学の挑戦
2025-12-29 19:51:26

岡山大学が再生フロンの製造プロセスを地域企業と共に学ぶ

岡山大学の新たな挑戦



国立大学法人岡山大学は、CO₂排出量の可視化プロジェクト「カーボンフットプリント(CFP)算定プロジェクト」に取り組んでいます。これは、岡山商工会議所と連携し、学生が地域企業と共にcarbon footprintを算定することで、環境負荷の低減を目指すものです。このプロジェクトの一環として、2025年11月4日に、岡山市にある有限会社東山冷機の工場見学が行われました。

再生フロンの製造現場を訪問



この日、岡山大学の学術研究院社会文化科学学域の天王寺谷達将准教授のゼミに所属する記者たちが、東山冷機の本社工場を訪れました。参加した学生4人は、工場内で再生フロンの製造プロセスについて、同社の小原章弘代表取締役から詳細な説明を受けました。小原社長は、フロンの回収から再利用に至るまでの流れをわかりやすく解説し、学生たちはその工程や機器の仕組みについて熱心に観察しました。

特に、フロンの廃棄処理と再生のプロセスの違いについて学んだことは、学生たちにとって大きな成果となり、その後の質疑応答でさらなる理解を深めることができました。中でも、「再生プロセスがCO₂削減にどのように寄与するのか理解できた」という意見が多く聞かれました。

今後の展望とプロジェクトの進行



見学後は、学生同士で意見を交換し、今後の分析方針について浸透を図りました。出た意見には、特定のデータを基にしてライフサイクルフロー図を作成し、年内にCO₂排出量の算定を完了させる計画が含まれていました。再生フロンの環境負荷低減効果を定量化し、企業の脱炭素経営に向けた新たな知見を提供することが目指されています。

この工場見学には、両備ホールディングス株式会社及び株式会社両備リソラの担当者も同席し、地域内での循環型ビジネス構築に向けた意見交換が行われました。これにより、岡山大学の学生と地域企業が連携していく新たな展開が期待されています。

教育と地域貢献の新たな形



小原社長は、再生フロンの技術が環境負荷を大幅に減らす役割を果たすことを強調し、学生との協働から生まれる新たな可能性に期待を寄せています。この活動は、昨年度に環境省からの支援を受けた事業を基に進行しており、今後も岡山大学と地域企業が協力し合い、脱炭素化に向けた挑戦を継続的に進める計画です。

環境と持続可能な社会を見据えた岡山大学の取り組みは、教育と地域貢献の新たな形とも言えるでしょう。引き続き、地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学に期待が寄せられています。

まとめ



このプロジェクトを通じて、学生たちが未来の脱炭素社会に向けて貢献する知識と経験を得ていけることは間違いありません。岡山大学のCO₂排出量の可視化に向けた活動が、地域社会と環境に与える影響に注目が集まっています。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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