エアバスとキャセイのSAF協定
2025-10-21 18:21:28

エアバスとキャセイがSAF導入促進に向けた新たな投資協定を締結

エアバスとキャセイがSAF導入促進に向けた新たな共同投資協定を締結



2023年10月21日、エアバスとキャセイグループが持続可能な航空燃料(SAF)の導入をさらに進めるために、最大7,000万米ドルの共同投資を行うことを発表しました。この重要な契約は、IATA世界持続可能性シンポジウムの期間中に香港で行われた式典で正式に発表され、キャセイグループのアレックス・マクゴーワンチーフ・オペレーション・サービス・デリバリー・オフィサーとエアバスのアナンド・スタンレーアジア太平洋地域プレジデントが出席しました。

SAFの生産拡大に向けたプロジェクト



このパートナーシップの基盤となるのは、2030年以降に向けてSAF生産の規模を拡大するためのプロジェクトの特定、評価、そして投資です。SAF生産の拡大には、商業的な実現可能性や技術的な成熟度、長期的な引取り契約の可能性などが考慮されます。両社はこのプロジェクトを通じて、よりクリーンな航空業界に向けた重要な一歩を踏み出します。

バリューチェーン全体での協力が必要



SAFを評価する上で、政策立案者、投資家、SAF生産者、そして顧客に至るまで、バリューチェーン全体での深い協力が必要です。この共同投資契約は、エアバスとキャセイが共に生産能力を加速し、より持続可能な結果を生み出そうとする意義を反映しています。キャセイのアレックス・マクゴーワン氏は「SAFは、キャセイとより広範な航空業界が脱炭素化目標に向かって推進するための最も重要な手段であり続けます」と述べ、使命の重要性を強調しました。

今後の展望



アナンド・スタンレー氏も、「このパートナーシップは、真の変化を生み出すためのエアバスとキャセイの共通の決意を映し出しています。手頃な価格のSAFを大規模に生産し、流通させるためには、前例のない分野横断的なアプローチが求められます」と言及し、両社の協力の意義を語りました。

このパートナーシップにより、アジア全域でのSAF支援政策を推進することでも協力します。アジアが持つ豊富な原料供給源や高い生産能力、活発な航空市場を活かし、両社はグローバルな知見をもってSAFの普及と低価格化を実現するための政策作りを支援していきます。

エアバスとキャセイの長年の関係



エアバスとキャセイは、1989年にキャセイグループがエアバス機を初めて発注して以来、長い年月にわたり協力関係を築いてきました。現在、キャセイグループは86機のエアバス機を運用しており、今後さらに70機以上の引き渡しが予定されています。両者の関係が今後どのように発展し、持続可能な航空の未来に寄与していくのか、注目が集まります。


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会社情報

会社名
エアバス・ジャパン株式会社
住所
東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー19階
電話番号

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