八重山の子どもたちによる新たな挑戦
八重山諸島の子どもたちが、新型コロナウイルスの影響を受けた中で新たな挑戦を始めました。活動を開始して20年を迎えた「ウイングキッズリーダーズ」は、島の偉人・オヤケアカハチをテーマにした舞台「現代版組踊オヤケアカハチ〜太陽の乱〜」の全国オンライン配信を行います。この舞台は、小学4年生から高校3年生までの子どもたちがダンスや演技を通じて地域の歴史や文化を伝える大切な活動です。
昨年は新型コロナウイルスの影響や会場の改修工事により、20年間で初めて舞台公演が実現できませんでしたが、子どもたちは映画制作という新しい方法にシフトして活動を続けました。今年、ウイングキッズリーダーズは2年ぶりに舞台に帰ってきましたが、コロナ感染の拡大に伴い、全員での集まりや稽古時間は例年の半分以下となり、厳しい状況下での稽古を強いられました。
このような困難を乗り越え、高校生メンバーは新たな脚本に挑戦しました。それは「現代版組踊オヤケアカハチ〜太陽の乱〜」の誕生秘話を描くもので、初代の脚本・演出を手がけた平田大一が劇中に登場し、どのような思いでこの作品を生み出したかを語ります。この斬新な試みによって、観客に新たな視点で物語を感じてもらえるように尽力しています。
2022年12月26日、石垣市民会館大ホールにて行われた公開収録には、感染防止策を徹底した上で関係者や支援者が集まり、通常とは異なる新しい形の舞台を楽しみました。今年はコロナの影響で観客数が限られているため、上演作品を収録し、オンライン配信を決定しました。配信は2023年1月30日から2月5日まで、動画配信サービス「Streaming+」で行われます。視聴チケットは1000円から購入可能で、一度購入すれば期間中何度でも視聴できる利点もあります。
劇中では、テーマソング「道標の詩」や応援ソング「ダイナミック琉球」、さらに八重山の伝統芸能「マミドーマ」のアレンジバージョンなども披露され、作品の魅力が詰まった1時間半の本編が展開されます。子どもたちの全力での演技や歌、ダンスを通して、彼らが持つエネルギーを自宅で楽しむことができる貴重な機会です。
これまでの伝統を背負い、新たな挑戦を続けている八重山の子どもたちの姿をぜひ多くの人に見てもらいたいと思います。各地域での開催が難しい今だからこそ、彼らの舞台をオンラインで楽しむことで、地域を超えた繋がりを感じてほしいと願っています。彼らが紡ぐストーリーに、ぜひご注目ください。
【オンライン配信概要】
- - 公演名: ウイングキッズリーダーズ20周年特別公演オンライン配信「道標〜はじまりの詩〜」
- - 配信期間: 2023年1月30日(日)10:00〜2月5日(土)23:59
- - 配信チケット: 1,000円〜(他活動応援チケットあり)
- - 視聴方法: イープラス streaming+にて
- - チケット購入: こちら
- - 特報映像: YouTube