2023年4月4日、イラストおよびマンガ制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」が、株式会社KADOKAWAが主催する「まんが甲子園タテスクバージョン」の協賛に参画したことを発表しました。このコンテストは、高校生を対象にした新しいデジタル創作の場として注目されています。
「まんが甲子園タテスクバージョン」は全国の高校生を対象に、縦スクロール形式のコミックを題材とした完全新規のコンテストです。従来の「まんが甲子園」との理念を受け継ぎながらも、新たな表現方法を導入することで、より多くの若いクリエイターに創作の機会を提供することを目指しています。KADOKAWAの公式サイトは既にオープンしており、応募受付は6月中旬から開始される予定です。
この新しいコンテストでは、個人参加もチーム参加も可能で、最大5人での応募が認められています。特に、学校単位での取りまとめは不要であり、全てのプロセスがオンラインで行われるため、参加へのハードルが非常に低いのが特徴です。これにより、全国の高校生が手軽に自分の作品を応募し、デビューのチャンスに繋がることが期待されています。
審査はKADOKAWAのタテスクコミック編集部と集英社のジャンプTOON編集部が共同で行います。出版社が直接選考に関わるため、参加者には非常にリアルな評価がされるチャンスが与えられます。これにより、漫画家やクリエイターとしてのデビューが一段と身近に感じられるでしょう。
また、参加者は自身の得意なパートで応募することも可能です。縦スクロールコミックでは、シナリオや線画、着色など、各作業工程に分けて取り組むことができ、参加者は好きな分野で創作にチャレンジできます。自分の得意を生かして、チームを形成し、協力し合いながら作品を完成させる楽しみが期待されます。
さらに、「CLIP STUDIO PAINT」や「ワコム」など、業界で広く使われているクリエイティブツールの協賛が受けられることから、プロのクリエイターに支持されているイラスト・マンガ制作アプリとペンタブレットを体験できるイベントも予定されています。このイベントでは、タテスクコミック編集部や現役漫画家が、縦スクロールコミックの描き方やツールの使い方を解説するプログラムが用意されています。
参加者は、40年以上にわたる歴史を持つ「まんが甲子園」と連動しているため、高校生の文化活動を支援し、新たな才能の発掘を目指すこのコンテストは非常に重要な意味を持っています。これからの漫画業界を担う若手クリエイターたちが、この舞台で自分たちの作品を披露することで、新たな可能性が広がることを期待しましょう。なお、詳しい情報は公式サイトで随時発表される予定です。