青山星灯篭が復活!江戸文化を現代に
今年も「青山星灯篭」が北青山の複合施設「ののあおやま」で開催されます。9月20日から23日の期間中、約40基の灯篭が青山の街を彩り、その歴史と文化を体験できる機会が提供されます。
青山星灯篭とは?
「青山星灯篭」は、江戸時代から明治時代初期まで、青山・百人町付近で旧暦7月に行われていた伝統的なお盆行事です。竹竿の先に提灯を掲げ、夜空に浮かぶ星のように灯火が広がる様子からこの名が付けられました。二代歌川広重の浮世絵にも描かれたこの行事は、逝きし人への想いを馳せ、地域の記憶を大切にするための意味があります。
浮世絵の復刻
今年は特に注目すべきポイントがあり、青山で130年以上の歴史をもつ「山陽堂書店」が「高橋工房」との協力で、約160年ぶりに「青山星灯篭」の浮世絵を復刻しました。この復刻作業は、過去の資料を基に木版画の彫りと色彩を再現し、文化継承の一環として位置づけられています。また、アートディレクター・浅葉克己氏が監修した復刻浮世絵に関する特別対談も開催され、この貴重なプロジェクトについて語られる予定です。
地域主体で文化を再興
「青山星灯篭」は2017年に地元の有志によって再興され、初めは7基の灯篭からスタートしましたが、毎年増え続けており、今年は約40基の灯篭が地域の様々な場所に設置されます。特に、本会場だけでなく、近隣の協賛施設でも灯篭が掲げられ、青山全体がこのイベントに染まります。イベント期間中は子どもから大人まで楽しめる体験型プログラムが数多く用意され、特に人気なのが川村亘平斎による影絵パフォーマンスや神田山緑の講談です。
楽しめるプログラムの数々
今年の「青山星灯篭」では、多彩なプログラムが予定されています。影絵人形づくりや影あそび、夜空の影絵公演、月夜の怪談ばなしなど、参加者が体験できるイベントが盛りだくさんです。特に影絵パフォーマンスは昨年も好評で、今年も見逃せません。
開催概要
「青山星灯篭」の開催は、9月20日から23日まで。点灯時間は18:00から20:00となっています。主催は青山星灯篭実行委員会と一般社団法人まちづくりののあおやまで、地域の文化を盛り上げる良い機会です。
数百年の時を経て、江戸の伝統を現代に再生する「青山星灯篭」は、参加者に忘れられた文化を再認識させ、自らのルーツに思いを馳せる機会を提供します。是非、青山を訪れ、主催者が心を込めて準備したこのイベントを一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。