セルジュ・ルタンス新作香水『ルペルスヴァン』発表イベントの舞台裏
フランスの香水界で長年にわたり独自の美を追求し続けるアーティスト、セルジュ・ルタンスが新作香水『ルペルスヴァン(風を突き抜けるもの)』を発表しました。この香水の発売を祝うため、2025年6月26日から28日までの3日間、東京の資生堂銀座本店「SHISEIDO THE STORE」でプレス向けの体験会が開催されました。一般のお客様も参加できるこのイベントでは、ルタンスの魅力を直接体験する貴重な機会が提供されました。
現場の雰囲気
会場では、新作『ルペルスヴァン』の香りを体験するコーナーが設けられ、多くの参加者がその高揚感を味わっていました。特に印象的だったのは、セルジュ・ルタンス自身の言葉が映像と共に流れるプレゼンテーションです。彼の生い立ちやキャリア、そして香水製作にかける情熱が語られる中、参加者たちはその背後にある物語に引き込まれていきました。
さらに、フレグランスの専門家であるセールススペシャリストによるカスタマイズカウンセリングも好評で、各参加者の個性に合った香りの提案が行われました。これにより、単なる香水の体験を超えて、個人の感性に深く結びつく機会が提供されたのです。
新作『ルペルスヴァン』の特徴
『ルペルスヴァン』は、ユニークな香調が特徴で、主にムスクノート、クラリセージエッセンス、ホワイトアンバーノートから成り立っています。この香水は明るく神聖な印象を与え、ひらめきをもたらすとされています。ルタンス自身が「息を呑む物語」と表現する香りの持つ力には、嵐を抜けた静寂というイメージがあります。そのビジュアルや製品デザインにも彼の独特で詩的な感性が色濃く反映されています。
新作の発売は2025年7月1日予定で、50mLの希望小売価格は22,000円(税込)、100mLは32,560円(税込)となっています。これはセルジュ・ルタンスが提案する、高貴で特別な香りを手に入れるための新たな選択肢の一つです。
セルジュ・ルタンスのキャリア
セルジュ・ルタンスは、1942年にフランスで生まれ、21歳でパリ・ヴォーグ社にてデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。その後、クリスチャン・ディオールのアートディレクターや映画製作者としても活躍。彼の経歴は、ファッションや映画、美術と多岐にわたります。特にパリのパレロワイヤルにある自らのブティックは、彼の芸術性を象徴する場所として知られています。
彼の香水が持つ深い意味や物語は、単なる嗅覚体験に留まらず、参加者の精神にも触れる部分が多いです。香りを通じて表現されるそのメッセージは、現代においても強い影響力を持っています。
最後に
『ルペルスヴァン』の発表イベントは、ただの香水体験を越え、セルジュ・ルタンスというアーティストの世界観を深く理解する絶好の機会でした。彼の才能と創造性が結実した新作香水は、今後の展開にも目が離せない存在となるでしょう。全国発売が心待ちにされるこの商品を通じて、彼の独特な美の世界に触れることができるのです。今後も、セルジュ・ルタンスの香水がもたらす感動を期待しています。