KYOTOGRAPHIEが挑む持続可能な運営
2020年のKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭は、クラウドファンディングプラットフォーム「READYFOR」を利用して1,000万円の運営資金を募ることを発表しました。この取り組みは、例年通りの開催を行うために必要な資金を確保し、イベントの持続可能性を高めるための重要なステップとなります。
日本の写真祭としての歴史
KYOTOGRAPHIEは2013年に始まり、以来毎年特定のテーマを設けて社会問題についての展示を行っています。単なる写真展に留まらず、「より良い社会を築く」ことを目的に多様なプログラムを展開するこのイベントは、国際的にも注目されています。昨年は約17万人が来場し、7年間で累計73万人を超える観客を集めています。
コロナ禍による影響
しかし、今年の開催は新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況に直面しました。春の開催を秋に延期したことによる会場変更、展示計画の調整、人件費の増加など、約500万円の追加コストが発生しています。また、感染症対策のための特別な備品や設備が必要となる可能性も浮かび上がっています。
加えて、いくつかの協賛企業が経済的な影響から協賛を撤退または縮小せざるを得なくなり、約2500万円の収入減が見込まれています。このような背景から、創立以来初めての赤字に直面し、金融機関からの借入金で開催に漕ぎ着けたとしても、翌年以降の運営が非常に困難になることが懸念されています。
クラウドファンディングの目的
そこで、KYOTOGRAPHIEは、企業からのスポンサーシップやチケット収入に加えて、一般からの支援を募る形としてクラウドファンディングを実施することを決定しました。このプラスの資金源を確保することで、経営の安定を目指します。
クラウドファンディングの概要
- - 実行者: KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭
- - 目標金額: 1,000万円
- - 形式: 寄附型 / All-in
- - 主なギフト: 報告会、アーティスト交流会、公式カタログ、開催レポート
- - 公開期間: 2020年6月30日(火)~8月31日(月)23時(全62日間)
資金の使途については、2020年のKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭の運営費用に充てられます。詳細は
こちらのURLからご覧いただけます。
この困難な状況を乗り越えるために、ファンや支援者の力が求められています。ぜひご協力をお願いいたします。