AI活用の実態
2025-05-26 11:22:51

就職活動におけるAI利用の実態—2026年卒大学生キャリア意向調査の結果

近年、急速に普及している人工知能(AI)が、就職活動において学生たちにどのように利用されているのでしょうか。株式会社マイナビが実施した「2026年卒大学生キャリア意向調査」によると、AIを活用した経験がある大学生はなんと82.7%に達し、その利用率は数年前と比べて倍増しています。この調査は、全国の大学生および大学院生を対象に行われ、多くの学生がAIを利用していることが明らかになりました。

調査結果によると、66.6%の学生が就職活動においてAIを活用していると回答しています。この多くの学生がAIをどのように利用しているのでしょうか。最も一般的な利用法は、なんと「エントリーシートの推敲」であり、68.8%の学生がこの方法を選択しています。理由としては、時間の短縮を求める学生たちのニーズが反映されています。62.6%の学生が、AIを利用することで自分の作業効率が向上すると感じています。

「エントリーシートの作成」についても、40.8%の学生がAIを活用しており、就職活動の重要なステップであるエントリーシートにおいてAIの機能が非常に重宝されていることが分かります。AIは、大量の情報を整理し、より良いアウトプットを提供する能力に優れています。このように、タイムパフォーマンスを重視する現代の学生たちにとって、AIの利用は不可欠なものとなっているのでしょう。

一方で、企業が選考過程でAIを使用することについての学生の意見は賛否が分かれています。調査対象の学生に対して企業がAIを使用することについて尋ねると、最も賛同を得たのは「適性検査」での利用に関してです。この分野では49.8%の学生がAIの使用に対して肯定的でしたが、反対派が多かったのは「面接」に関してで、47.5%の学生が面接でのAI利用に対して否定的な意見を示しました。この対立が示すのは、適性検査の評価に際しては数値やデータが明確に示されるため、AIに対する信頼感が高い一方で、人柄の評価が難しい面接に関しては、AIの客観性に疑問を持つ学生が多いことです。

面接手法についても学生の考えは多様です。調査によって、対面面接やWEB面接が受験意欲を高めることが分かりました。特に、学生たちは一次面接での手法として79.3%がWEB面接を希望し、最終面接においては対面面接を選ぶ割合が85.0%にのぼります。このデータは、学生が重要な選考過程で人と直接会うことを重視していることを示しています。対人のコミュニケーションが学生の受験意欲に大きな影響を与えているようです。

今回の調査結果から、AIは単なる道具の一つとして捉えるのではなく、「より良いアウトプットや決断を支える補助ツール」として、企業と学生双方が有効に活用することが求められます。AIが普及する現代において、学生たちの就職活動は大きく変化しているのです。私たちの未来のキャリア形成において、AIが今後どのように関与していくのか、非常に興味深いところです。学びながら、AIを自身のキャリアにどのように役立てていくのか、これからの学生たちに期待が寄せられています。


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