空山基の待望の新作展が開催
2020年3月から4月にかけて、渋谷のNANZUKA GALLERY及び渋谷パルコ内のNANZUKA 2Gで、アーティスト空山基の個展が同時に開催されます。この展覧会には、彼の最新作品が展示され、彼が常に追求している「人体」と「機械」の美しさに焦点を当てた作品が並んでいます。
個展の概要
「Sex Matter」
- - 会期: 2020年3月14日(土) - 4月12日(日)
- - 開催場所: NANZUKA (渋谷 2-17-3)
「Trex」
- - 会期: 2020年3月13日(金) - 4月12日(日)
- - 開催場所: NANZUKA 2G (渋谷パルコ内)
オープニングレセプションは、両会場で別々の日程で行われます。3月13日(金)には渋谷パルコの2Gで、3月14日(土)にはメインギャラリーで行われ、アーティスト本人との交流も楽しめる貴重な機会です。
空山基のアートの背景
空山基は1947年に生まれ、以来人体と機械の相互作用を探求し続けてきたアーティストとして知られています。特に「セクシーロボット」シリーズは、1978年から展開され、人間の美をロボットを通じて表現した作品です。この作品群は、その後のロボットのイメージにも大きな影響を与えました。
また、彼は様々な企業やプロジェクトにも関わり、ソニーのエンターテイメントロボット「AIBO」のコンセプトデザインや、エアロスミスのアルバムカバーを手掛けたことでも知られています。近年では、Dior Hommeとのコラボレーションが話題にもなりました。
空山基の作品は世界中で数多くの展覧会に出展されており、その中で彼のアートは常に新しい視点を提供しています。例えば、「Unorthodox」(2015年)や「Desire」(2016年)、そして「Tokyo Pop Underground」(2019-2020年)といった展覧会が挙げられます。これらの展覧会は、彼の作品が持つ独自の視点やメッセージ性を反映しています。
展覧会の内容
「Sex Matter」では、性のテーマを取り入れた新作彫刻やペインティングが展示されます。空山は、男女の存在が生命をもたらすことを強調し、その表現としてロボットを作品に仕立てあげました。身体改造やポストヒューマンボディ、AIといった現代の問題もテーマとなり、新たな視点として提起されています。
さらに、「Trex」では、ティラノサウルスやステゴサウルス、ラプトルといった恐竜を題材にした新作の彫刻とペインティングが展覧されます。この恐竜ロボットシリーズは、過去の生物の美を機械的なスタイルで再解釈しています。
終わりに
この個展は、空山基が自身の表現を通じて社会的なタブーに挑戦し、アートにおける性や美、機械との関係について新たな解釈を提示する機会です。会場に足を運ぶことで、彼のアートが持つ特徴やメッセージを直接体感することができるでしょう。最初のレセプションではアーティスト本人との対話も用意されており、多くの人々にとって刺激的な時間となることでしょう。ぜひ、渋谷のその場所で彼の新たな作品を見逃さないでください。