写真展『香港、消された声』のご案内
2025年12月6日から14日まで、東京の日本教育会館で写真展『香港、消された声』が開催されます。この展覧会は、現在の香港における市民の自由と権利について考えさせる重要な機会です。かつての「一国二制度」が約束した自由が失われつつある今、私たちが目を背けがちな香港の現実を、写真を通じて改めて向き合うことが求められています。
展示される写真について
本展では、香港出身のジャーナリストであるクレ・カオル氏をはじめ、民主活動家のサム・イップ氏やAP通信の記者ルイーズ・デルモット氏の作品を展示します。これらの写真は、声を上げる市民の姿や、変容する街並み、そして抑圧されていく無数の個人の声を捉えています。
国安法が成立してから5年が経過し、香港の人々が直面する厳しい現実がどのように表現されているのか、これらの作品を通じて伝えられています。自由を求める人々の姿は、私たちに何を問いかけているのか、自問自答するきっかけとなるでしょう。
特別上映会も実施
さらに、会期中の12月12日(金)には、ドキュメンタリー映画『香港、裏切られた約束』の上映会も行われます。この映画は、香港市民の証言を通じて、市民の自由がいかにして脅かされているのかを描写しています。上映会に先立っては事前解説も行われ、参加者は深い理解を得ることができるでしょう。
特別トーク
また、最終日の12月14日(日)14:00からは、クレ・カオル氏による特別トークも予定されています。彼が撮影した写真をもとに、故郷での経験や、激変する香港の現状をどのように捉えたのか、その背景についてお話しいただきます。彼の視点を通じて、私たちは、香港の自由を要求する声の重要性を再確認することができるでしょう。
会場情報
写真展は、日本教育会館1階の一ツ橋画廊で行われます。入場は無料で、午前10時から午後6時までオープンしています。また、映画上映と解説イベントも同会場内の3階一ツ橋ホールで行われるため、アクセスも簡単です。
まとめ
『香港、消された声』は、香港の人権状況を可視化し、私たちがこの問題とどう向き合い、どのように連帯できるかを考える場として大変重要なイベントです。自由の尊さを再認識し、世界中で起きている人権侵害に目を向ける機会として、ぜひ足を運んでみてください。