アンリツとETS-Lindgren社が協業、非地上系ネットワーク(NTN)NB-IoTデバイスのOTA試験に対応
アンリツ株式会社とETS-Lindgren社は、非地上系ネットワーク(NTN)に対応したNB-IoTデバイスのOTA試験を可能にする統合ソリューションを提供開始しました。このソリューションは、アンリツのラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821CとETS-Lindgren社の EMQuest™ Antenna Measurement Software and Wireless Test Solutionsを組み合わせたものです。
アンリツ・アメリカ・セールス・カンパニーの副社長兼ジェネラル・マネージャのRobert Johnson氏は、「OTA性能試験分野で先進的なETS-Lindgren社と協業できることを嬉しく思います。NTN NB-IoTデバイスの試験と検証における包括的なソリューションとして、お客さまにRF送受信特性を評価できる信頼性の高い試験環境を提供します。」と述べています。
ETS-Lindgren社のワイヤレスソリューション担当ディレクターであるJames Young氏は、「NTN NB-IoTはワイヤレス分野で大きな盛り上がりを見せており、アンリツのMT8821Cとの統合ソリューションが迅速に実現したことを嬉しく思います。弊社が提供するOTAラボは、測定器とソフトウェアをアップグレードすることで、簡単にNTN NB-IoT試験環境を構築できます。また、モバイルネットワーク事業者が衛星通信のパートナーと協業し、宇宙からのセルラーサービスを検討することで生まれるNTN NB-IoTデバイスのテスト需要にも対応していきます。」と述べています。
アンリツとETS-Lindgren社は、両社が持つNTN NB-IoTの技術を組み合わせることで、地上の基地局から電波の届かない遠隔地や未開拓の地でもつながる、豊かなネットワーク社会の実現に貢献してまいります。
MT8821Cの概要
MT8821Cは、3GPP RF試験規格に準拠し、LTE-AdvancedやIoTなどの通信方式をサポートしています。広いダイナミックレンジにより、信号の減衰が大きい環境でも安定した無線接続試験が可能です。また、広範囲にわたるOTA試験中の予期せぬ中断を防止する機能により、トータルの試験時間を短縮できます。追加機能として、Skylo社向けNTNテストケースの試験もサポートしています。
OTA試験とは
OTAはOver-The-Airの略で、電波暗室などで空間に電波を飛ばして行なう試験のことです。有線で通信デバイスと測定器を接続した試験に対し、実際の利用状況に近い環境で試験を行うことができます。
# 関連情報
アンリツ MT8821Cの詳細: https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/products/mt8821C
ETS-Lindgren社のEMQuest™ Antenna Measurement Software and Wireless Test Solutionsの詳細:
https://www.ets-lindgren.com/products/software
ETS-Lindgren社に関する詳しい情報: https://www.ets-lindgren.com/
アンリツのFacebookページ:
https://www.facebook.com/AnritsuTandM/