相模鉄道、日立製作所との連携で安全な移動環境を実現へ
相模鉄道株式会社が、株式会社日立製作所の新たな「移動制約者ご案内業務支援サービス」を導入し、2025年5月1日からその運用を開始することが発表されました。このサービスは、車いすや白杖を使用しているお客様の列車乗降をサポートするためのもので、スマートデバイスを使用して業務を効率化します。これにより、駅係員の作業負担を軽減しつつ、より安全な移動環境を提供することを目指します。
新しいシステムの特徴
今回の導入は、ホームドアに設置されたICタグと連携し、スマートデバイスをかざすだけで乗車位置を自動入力する機能が付加される点にあります。従来の手入力によるミスや、乗車位置や降車位置の誤りをなくすことで、お客様にとっての安全と安心を実現します。このシステムは、以前から発生していたヒューマンエラーの課題を解決するため、2024年に新たに導入される「乗車位置検知オプション」と「降車位置誤り防止オプション」とともに、さらなる効率化を図るものです。
お客様の安全性を最優先
相模鉄道は、これまでにも乗客の安全を重視した取り組みを行ってきましたが、2026年には全ての駅にホームドアを設置する計画を進めています。このようにして、全駅へのICタグ導入とあわせて、本サービスを活用することで、さらなる安全対策を強化します。これにより、公共交通の利用がより安心できるものとなるでしょう。
日立製作所の取り組み
日立製作所は、この移動支援サービスを開発し、多くの鉄道事業者に導入されています。これまでの伝統的な電話や口頭での連絡に代わり、スマートデバイスによるスムーズなコミュニケーションを実現することで、業務上の負担を軽減し、お客様へ迅速なサービス提供が可能となります。サービスは2022年に始まり、これまでの取り組みを通じて、駅係員や利用者双方の負担を減らすことに成功しています。
今後の展望
相模鉄道は、今後も本サービスの効果を検証し、お客様や駅係員からのフィードバックをもとに、サービスの向上に努めていく予定です。日立製作所も、公共交通機関での利用者の安全を最優先として、さらなる機能の追加やサービスの向上に注力していくとしています。これにより、両者の連携による新しい公共交通の形が生まれ、利用者の利便性向上や安全対策が進んでいくことが期待されています。
この取り組みは、今後の交通機関における新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。相模鉄道と日立の協力によるこのサービスが、多くのお客様に喜ばれ、安全で快適な移動環境の実現に貢献することを願っています。
お問い合わせ
疑問がある方は、相鉄お客様センター(045-319-2111)に問い合わせることができます。営業時間は平日9:00から19:00、土日祝日は9:00から17:00です。この機会に、ぜひ相模鉄道の新たな取り組みに注目してください。