アスコルビン酸誘導体MIRAVC(R)のシミへの抗色素沈着効果が証明される
2024年11月、東京で開催された第88回日本皮膚科学会東京支部学術大会にて、株式会社ドクターズチョイスが開発した安定型中性ビタミンC誘導体MIRAVC(R)を配合した美容液が、老人性色素斑に対して有意な抗色素沈着効果を示すことが発表されました。共同研究を行ったのは、宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターの専門家たちです。
老人性色素斑とは?
シミの一種である老人性色素斑は、紫外線によって皮膚に現れ、特に年齢を重ねることで増加します。従来はハイドロキノンといった成分が使用されていましたが、その皮膚刺激性から長期使用が難しいとされています。美白成分の中でもアスコルビン酸誘導体は、特に皮膚の安全性に優れた選択肢として注目されています。
MIRAVC(R)の開発経緯
ドクターズチョイスは、アスコルビン酸に糖分とアミノ酸を結合させた形で、安定性と中性を保つMIRAVC(R)を開発しました。この研究の目的は、老人性色素斑に対してどの程度効果があるかを明らかにすることでした。
臨床試験の方法
試験には27名の日本人女性が参加し、各自の顔半分にMIRAVC(R)を28%配合したローション、もう半分にはプラセボ(偽薬)を塗布しました。治療は二重盲検法に基づき、24週間にわたって行われました。
試験内容の詳細
試験は、東京都恵比寿のインフォワード恵比寿スキンリサーチセンターにて、2023年9月から2024年3月まで実施されました。試験用ローションとプラセボを使い、シミの評価は専門医によって撮影された写真をもとに行われました。
主な試験結果
1.
シミの評価: 12週後と24週後に皮膚科専門医が評価した結果、MIRAVC(R)配合ローションを使用した顔半分のシミが有意に減少したことが確認されました。
2.
明度L*値の変化: 分光測色計を利用し、明度L*値の測定を実施しました。MIRAVC(R)配合ローション群は、プラセボ群と比べて、明るい色合いに変化しました。
3.
メラニンインデックスの変化: メラニン色素の濃さを測定した結果、MIRAVC(R)群では、プラセボ群と比較して、メラニンインデックスが減少しました。これにより、シミが薄くなることが実証されました。
会社情報
株式会社ドクターズチョイスは、東京都千代田区に本社を構え、大学や医療機関と共同で新しい化粧品やサプリメントの開発を行っています。安全性と有効性の評価を行った上で、医療機関向けに製品を提供しています。公式ウェブサイトは
こちらです。
結論
今回の発表により、MIRAVC(R)の抗色素沈着効果が証明されたことで、多くの人々が安心して使用できる新たな選択肢を得たと言えるでしょう。シミの悩みを持つ方々にとって、光明が差し込む結果となることが期待されます。