新刊『父の恋人、母の喉仏』が光文社から発売
著者の堀香織が、家族の深い絆を描いた自伝的エッセイ『父の恋人、母の喉仏』が、2025年3月19日に光文社から刊行されます。映画監督・是枝裕和氏も「笑えて泣けるエンタメの王道」と評した本作は、堀の両親の「看取り」と「見送り」をテーマにしています。
重いテーマをユーモラスに表現
本書は、金沢で「人たらし女たらし」として名を馳せた父と、歌舞伎町でホステスとして働きながら三人の子供を育てた母との思い出が描かれています。著者は、記憶の中にある家族の物語をユーモアを交えて、時には切なさも感じさせるように綴っています。
是枝裕和氏からの賛辞
著者の独特の視点と明瞭な筆致によって蘇る父母の人生の断片は、彼らの可笑しさや哀しみをみずみずしく描写しており、是枝氏も「笑えて泣けるエンタメ」として評価しています。過剰に湿っぽくならず、情感豊かなストーリーが本書の魅力です。
書誌情報
このエッセイは、240ページにわたる内容で、多様な章立てが特徴。目次には、プロローグとして「リビングに並んだ仏壇と祭壇」、第1章「父と母とあの女(ひと)と」、第2章「父の金沢」、第3章「母の歌舞伎町」、第4章「祖母と母と私」、第5章「母を看取って」、第6章「父を見送る」、エピローグとして「喪失感とは無縁の日々を」が含まれています。
著者のプロフィール
堀香織は、雑誌『SWITCH』の編集者を経て、現在はフリーライターとして活動しています。『Forbes JAPAN』『Yahoo!ニュース特集』など、さまざまな媒体で執筆中です。彼女は石川県金沢市出身で、東京で育ち、その後鎌倉を経て2022年から京都に住んでいます。2024年6月には、京都・仁王門通に「日本酒サロン 粋」をオープンする予定です。
堀香織の『父の恋人、母の喉仏』は、家族の物語をユーモラスに描いた感動作です。彼女の豊かな感受性とユーモアが詰まったこのエッセイは、多くの読者にとって心に響く一冊となることでしょう。ぜひ、書店で手に取ってみてください。