新たなアート体験が渋谷に登場
2024年10月18日、渋谷ヒカリエのヒカリエデッキで「ヒカリエデッキ壁面アートプロジェクト」の第7弾が始まりました。今回の作品はアーティスト岡田杏里氏が担当。彼女が生み出したアートは、渋谷の豊かな風景と歴史を反映したものとなっています。
ヒカリエデッキとアートプロジェクトの発祥
ヒカリエデッキは、渋谷ヒカリエの北側に位置し、歩行者専用のデッキとして整備されています。このプロジェクトは、公共の場でアートを通じて自由な表現を生かし、様々なアーティストの特色ある作品を数多く公開することを目的としています。
ヒカリエデッキでは、すでに多くのアーティストが自らの作品を発表しており、年に数回のペースで新たな作品が公開されています。岡田杏里氏の作品が使われるこの第7弾は特に、渋谷の土着的な文化や風景からインスピレーションを得たものとなっています。
岡田杏里氏の作品について
岡田杏里氏がこのプロジェクトのために制作した作品は、高さ3.3m、幅10mの巨大なシートに描かれています。彼女は10日間をかけてアクリル絵具を用いてこの作品を完成させました。作品は、渋谷の昔の風景や地形、土着の伝説からインスパイアを受けており、森羅万象や日常に潜む不思議な存在を描いています。
「Habiánavezez…」と題されたこの作品は、観る人に自由に物語を想像してもらうことをテーマにしています。大きな猫や自然、チーズをモチーフにしたその表現には、生命となるエネルギーが宿っているかのようです。岡田氏自身も「観た人が自由に物語を創造し、楽しんでいただけたら嬉しい」と語っています。
今後の展開と注目のポイント
ヒカリエデッキでの壁面アートは今後も続いていきます。既に第1弾から第6弾まで多様なアーティストによる作品が公開されており、それぞれが独特な視点から渋谷を表現しています。今後もこの場所がアートの発信地として成長し続けることが期待されています。
第7弾の展示は2024年10月18日から2025年3月末まで予定されており、多くの人々にアートの楽しさ共同文化を味わっていただく機会を提供します。アートに興味がある方や新しい発見を求めている方は、是非足を運んでいただきたいですね。
岡田杏里氏のプロフィール
岡田杏里氏は1989年に埼玉県で生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科壁画専攻を修了しました。彼女はメキシコのさまざまな地でアートを制作し、その作品群には地元の神話や伝承、日常から得たインスピレーションが色濃く反映されています。彼女のアートは、現実と幻想を纏うユニークな視点を持ち、多くの人々に愛されています。主な作品には、ポーラ美術館や銀座蔦屋書店の個展などがあります。
最後に
渋谷ヒカリエのヒカリエデッキでの壁面アートプロジェクトは、公共の場にアートを持ち込み、さまざまな形での表現を促進するための画期的な試みです。岡田氏の作品を通じて、訪れる人々が自由な発想を育む場所となることを期待しています。