大樹町の宇宙航空課設置
2025-04-01 12:06:37

大樹町が新たに宇宙航空課を設置し宇宙ビジネスを加速

大樹町が見据える宇宙ビジネスの未来



北海道大樹町は、2025年4月1日から新たに「宇宙航空課」を設置し、宇宙関連の事業をさらに加速させることを発表しました。この新設は、民間による宇宙開発の進展に応じたもので、同町は特に「北海道スペースポート(HOSPO)」を中心に宇宙産業の集積を目指しています。

背景にある宇宙ビジネスの拡大



大樹町は、2016年に航空宇宙推進室を設置し、これまでに様々な取り組みを行ってきました。最近では、2022年に始まったロケット射場LC1の整備と滑走路の延伸工事が進行中です。これにより、2024年には300メートルの滑走路延伸が完了し、2026年にはLC1が完成する予定です。これらの整備が進むことで、ロケット打上げや宇宙関連の実験が行いやすくなる環境が整備されると思われます。

町長の黒川豊氏は、民間宇宙ビジネスの急速な進展を背景に、自町でもその需要の高まりを考慮し、宇宙航空課を独立的に設置することになったと述べています。その結果、今まで以上に専門的な業務の推進が期待されています。

黒川氏は「当町は1985年から宇宙のまちづくりに取り組んでおり、今後も宇宙航空課を中心に地方創生を進めていく」という意気込みを示しました。

日本の宇宙戦略と国の支援



最近の日本では、政府によって掲げられた宇宙基本計画が進行中です。この計画は、他国に依存しない形で自立的な宇宙活動を確保することを目指しています。特に、2030年代前半までに国内で30件のロケット打上げを行うことが重要な目標とされています。

そのため、文部科学省による新たな支援策も発表され、民間企業に対する金銭的支援が期待されています。具体的には、宇宙戦略基金として総額1兆円が計上されており、これによりロケット開発や打上げ活動が活発化されることでしょう。

大樹町は、これらの国家的なプロジェクトとも連携しつつ、様々な民間企業や大学との協力を進めています。

HOSPOの可能性



北海道スペースポート(HOSPO)は、国内で唯一の民間に開放された複合型宇宙港であり、今後の宇宙ビジネスの中心地として期待されています。特に、多様な打上げ方式に対応可能であり、国内外の企業や大学が利用できる環境が整っています。

2021年4月に本格稼働したHOSPOでは、年間40件ほどの実験が行われており、すでにいくつかの民間企業が宇宙に到達する成功を収めています。未来のビジョンとして大樹町は「宇宙版シリコンバレー」を目指し、さらなる発展を遂げるために取り組んでいます。

さらに、現代の技術革新にあわせて新たな射場の整備や高速2地点間輸送が計画されており、将来的にはアジアにおける宇宙ビジネスの中核としての役割を果たすことが期待されています。

地域貢献と持続可能な発展



大樹町の取り組みは、地域の活性化にも寄与しています。HOSPOの整備にあたっては、地域へのふるさと納税も活用されるなど、多くの方々の協力を得ています。町は、このような地域性を活かした取り組みにより人口増加が見込まれ、持続可能な発展を続けていく姿勢を示しています。

大樹町は、今後も航空宇宙産業を通じて多くの機会を生み出し、地方創生を実現するための具体的な施策を展開していくことでしょう。将来的には、宇宙に関連する産業の集積が進み、まさに「宇宙のまち」としての名を定着させることが期待されています。


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会社情報

会社名
SPACE COTAN株式会社
住所
北海道広尾郡大樹町芽武183番地1
電話番号

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