ANSeeNが資金調達
2020-09-07 10:00:05
ANSeeN、Cyberdyneらから約10.8億円の資金を調達し、X線カラーカメラの量産化を目指す
ANSeeNがX線カラーカメラの量産化に向けた資金調達を実施
静岡県浜松市に拠点を置く株式会社ANSeeNは、CYBERDYNE株式会社や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から総額10.8億円の資金調達を行ったことを発表しました。この資金調達により、超高解像度のX線イメージセンサを搭載した新型X線カラーカメラの量産体制の構築を目指します。
事業内容と新技術の展開
ANSeeNは、X線の波長情報を利用した材料識別のイメージング技術を開発しています。これにより、食品や爆発物の違いを明確に見分けることが可能になり、従来は可視化が難しかった金属製造部品などの内部構造を非破壊で確認できるようになります。特に、航空機や鉄道の点検など、様々な分野での応用が期待されています。
超高解像度X線イメージセンサの特徴
ANSeeNが開発した超高解像度X線イメージセンサは、X線のフォトンを1つずつ捉える能力を持ち、これまでにない精細な画像を生成します。この技術により、医療や工業分野での非破壊検査、さらには歯科検査装置への搭載が進められています。
資金調達の背景
今回の資金調達は、NEDOが推進する「研究開発型ベンチャー支援事業」への助成を受けていることによるものです。これは、研究で得た技術を基にした製品の商業化を支援するプログラムであり、ANSeeNのX線イメージセンサとその製造技術の将来性が評価されています。
CYBERDYNE株式会社の代表、山海嘉之氏は、ANSeeNの技術が医療や工業の「見える化」を大いに進展させるものになると期待を寄せています。このサイバニクス産業におけるコア技術の一役を担うとされるANSeeNの進展には業界の注目が集まります。
新たな市場への展開
さらに、ANSeeNのX線カメラはドローンなどの新しい技術とも連携し、公共インフラの非破壊検査分野でも活用が期待されています。ドローンファンドの千葉功太郎氏は、ANSeeNの技術がドローンの新しい活用方法を生む可能性に期待を寄せています。
ANSeeNの未来
株式会社ANSeeNは、2011年に設立され、次世代放射線検出器の設計開発・製造販売を行っています。企業のミッションは、目に見えないものを可視化し、より安全で便利な社会の実現を目指すことです。今回の資金調達を機に、ANSeeNは量産体制の実現に向け、さらなる技術革新を進めていくことでしょう。開発の進捗には引き続き注目が集まります。
お問い合わせ
ANSeeNでは、新たな仲間を求めています。興味のある方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ANSeeN
- 住所
- 静岡県浜松市中区城北3-5-1静岡大学光創起イノベーション研究拠点棟303
- 電話番号
-
053-522-7708