オンワード、働き方改革を推進
株式会社オンワードホールディングスが2019年8月に始めた「働き方デザイン」プロジェクトは、業務効率化とワーク・ライフ・バランスの実現を目指して、社員の働きやすい環境づくりに注力しています。2023年度には具体的な成果が現れ、平均勤続年数がプロジェクト開始前の2018年度と比べて、およそ4年近く増加しました。
目指す女性リーダーの実現
特に注目すべきは、女性執行役員が2名登用されたことです。オンワードは2030年度までにリーダーにおける女性比率50%を目指し、積極的に取り組んでいます。メンター制度やダイアログ・セッションなどの施策を通じて、リーダー層における女性の育成が行われています。これにより、女性社員からは社長との直接対話を通じて、新たな視点を得られたという声も寄せられました。
男性の育児休暇取得の進展
また、今年度には部長職の男性社員が初めて2週間の育児休暇を取得しました。平均取得日数は91日で、男性の育休取得が進む中で、社員の家庭や育児との両立支援が一層強化されています。実際に育休を取得した中山さんは、育児の大変さを実感し、家族との貴重な時間を過ごせたことに感謝の意を表しています。
人事制度の見直しで昇給率向上
さらに、販売職における人事制度の見直しが行われ、平均昇給率は10%アップ、初任給も16%引き上げられました。これにより、社員のモチベーションが向上し、より多くの優秀な人財の確保にも貢献しています。特に、接客を担うファッションスタイリストに対する待遇改善が重要視され、販売力の強化を図っています。
D&I AWARD 2023での評価
オンワードは、「D&I AWARD 2023」で最高ランクの「ベストワークプレイス」に認定されました。この評価は、企業のダイバーシティーとインクルージョンの取り組みが高く評価された結果です。女性活躍の推進や育児・介護との両立支援が具体的に成果を上げたことが影響を与えたと考えられます。
まとめ
「働き方デザイン」というプロジェクトを通じて、オンワードは多様な働き方を支援する各種制度を導入し、社員がそれぞれの個性を活かしながら働ける環境を整えています。今後も、社員一人ひとりの能力を引き出し、顧客満足度の向上を目指す組織作りを進めていくとしています。オンワードの挑戦は、これからも多くの関心を集めるでしょう。