鈴与がTeachme Bizを活用し物流品質の確保に成功
株式会社スタディストが提供するAIマニュアル「Teachme Biz」を活用し、鈴与株式会社の第三DC事業部が物流の品質向上を実現したという成功事例が明らかになりました。約10年にわたる当取り組みは、特に人手不足が深刻化する物流業界において、現場主導のマニュアル整備とナレッジ共有を推進するものとしています。
導入の背景と目的
鈴与株式会社は、食品や日用品などの保管を一貫して行うDC事業を運営しており、埼玉県内に3つの拠点を構えています。高い「出荷精度99.999%」を誇る鈴与では、口頭教育を中心に運用していたため、管理者への知識負担が大きく、副管理者不在の際には現場が停滞してしまうという属人化リスクを抱えていました。2017年に「Teachme Biz」を導入し、運用を効率化することを目指しました。
近年、法人向け大ロットや個人向けの小口配送の増加に伴い、業務の複雑さが増しており、一貫して品質を維持できる体制の構築が求められていました。この背景を受けて、現場の変化に迅速に応じられる基盤を整えることが重要でした。
Teachme Bizの活用方法
鈴与は、現場リーダーが主導となり、作業を設計し、実際の作業を担う鈴与カーゴサービスの協力を得て、全工程のマニュアル化を進めています。入荷、流通加工、ピッキング、梱包、出荷など、多岐にわたる業務をマニュアルとして整備し、わかりやすい動画や手順書を作成することで、経験のない作業者でも安心して業務に取り組める環境を整えています。さらに、マニュアルは他の拠点でも参照可能で、作成したマニュアルは他部署内でのオペレーション方法としても活用されています。
また、納品先の条件や梱包手順を視覚的にまとめたマニュアルを用いることで、顧客との合意形成をスムーズに行い、信頼関係の構築にも寄与しています。
導入後の成果
「Teachme Biz」との連携により、属人化リスクを軽減させ、誰もが指示を理解し実行できる環境が構築されました。これにより、スタッフの入れ替えが頻繁に行われてもスムーズな引き継ぎが可能になり、業務の継続性が保たれています。
さらに、拠点間での多能工化が進み、人手不足の中でも必要な戦力を相互に補完できる制度が実現しました。顧客対応の品質も向上し、以前のように作業内容を逐一確認することが不要になり、クライアントとの信頼関係も形成されていることが実証されています。
今後の展開
今後は、Teachme Bizのテスト機能を活用し、スタッフの習得状況を可視化することで、育成の効率化を図る方針です。また、新たな領域への活用として、倉庫内業務以外の周辺内容への展開も計画しています。特に、受注から配送までのプロセスを円滑に進めるための体制強化が期待されています。
鈴与株式会社の第三DC事業部の次長である野田明子氏は、「物流業界における人手不足の問題解決のために、教えやすく、誰でもスピーディーに業務を行える仕組みの構築が重要である」と語っています。教えやすく、再現可能な品質維持の体制は、物流業の現場に必要な投資であると述べ、今後の更なる展開に期待を寄せています。