兵庫県立大学と野生動物の共生に向けた取り組み
兵庫県は、3月26日に兵庫県立大学自然・環境科学研究所との間で、野生動物による被害対策分野における連携協定を締結しました。この協定により、学術研究と実践の場が連携し、地域の課題に対する迅速な対応が図られます。
連携協定の概要
この連携協定は、双方の専門知識と資源を活用して、野生動物に関する調査や研究を進めるものです。具体的には、以下のような活動が含まれます。
1.
野生動物に関する調査・研究:生息状況や行動の分析を行い、特定の種類に対する理解を深めます。
2.
被害防止の技術開発:農業や住環境への被害を未然に防ぐための新たな技術を開発します。
3.
広報・啓発活動:一般市民への情報提供や教育を通じ、共生の理解を促進します。
4.
人材育成:専門知識を持つ人材の育成を行い、今後の施策に貢献できる人材を確保します。
この協定を通じ、科学的根拠に基づいた政策提言や地域課題の解決が期待されています。
鳥獣対策専門員の新設
さらに、神戸市では令和7年度から「鳥獣対策専門員」を新たに設置することが決まりました。この専門員は、野生動物に関する専門知識を駆使し、フィールドワークを中心にして調査研究やデータ分析、行政計画の策定を行ないます。
募集要項
- - 募集人数:2名(係長級1名・担当者1名)
- - 業務内容:ニホンジカ、イノシシ、アライグマ、ツキノワグマなどについての調査研究や、被害防止に関する行政計画等の作成を担当します。また、広報や啓発活動にも寄与します。
- - 募集開始時期:2025年(令和7年)4月(予定)
この取り組みにより、地域での野生動物との共生が進むことが期待されており、また、専門知識を持った新たな人材が地域造成に努めることで、持続可能な都市環境の実現に向けた道筋がつけられるでしょう。
まとめ
兵庫県立大学との連携協定及び新設される鳥獣対策専門員の活動は、地域の人々と野生動物との調和を図るだけでなく、科学的知見に基づいた政策を通じて持続可能な社会の構築に寄与します。これからの取り組みに注目が集まります。