地域貢献を目指す「重太郎」の鋳物体験ショールームがオープン

静岡市に新たな鋳物の拠点「重太郎」オープン

2023年1月26日、静岡市駿河区豊原町に「重太郎」という店舗兼ショールームが新たにオープンしました。これは、栗田産業株式会社（代表取締役栗田重徳）の手によるものであり、鋳物を通じた地域貢献を使命としています。この新しい拠点では、鋳物の体験や購入が可能であり、地域の皆さまに鋳物の魅力を直接届けることを目指しています。

鋳物と地域のつながり

「重太郎」の店舗は、築80年の本社建屋をリノベーションして作られました。ここでは、地域の方々が鋳物に触れ、その価値や魅力を知ることができる場所を提供しています。店内には鋳物製品の展示スペースがあり、実際に製品を試飲したり試用したりすることも可能です。また、イベント開催も行えるよう設計されています。

鋳物の歴史と職人技

静岡県の鋳物文化は古く、江戸時代にまで遡ります。特に、徳川家康公御用達の鋳物師たちによって鋳造された「駿河小判」は、地域の名産でもありました。このような歴史を背景に、職人たちは最新の技術と伝統を融合させて、手作りの鋳物製品を生み出しています。「重太郎」では、こうした職人の手仕事による製品の魅力を伝え、訪れる方々にその価値を感じてもらいたいと願っています。

店舗の魅力とは

「重太郎」のショールームでは、日常生活に役立つ鋳物製品がラインナップされています。日用品から自動車のエンジンパーツまで、鋳物は様々な分野で活用されていますが、私たちの生活にはあまり馴染みがないことも多いでしょう。「重太郎」では、ビアグラスやぐい呑みといった生活に密着した商品を鋳物で作り、自分たちの生活が豊かになる提案をしています。

地域との連携

地域の方々との連携を大切にする「重太郎」は、ただ製品を販売するだけでなく、地域の人々が楽しめる体験の場を提供しています。鋳物に関するワークショップや、地域のイベントに参加することで、鋳物がもたらす美しさや実用性を実感できる機会が増えていくでしょう。これにより、地域の鋳物文化がさらに広がり、多くの人々に楽しまれることを期待しています。