地域の未利用果実を活用した新しい梨ピューレが登場！

様々な果物の栽培が盛んなかすみがうら市では、地域で収穫された未使用の梨を活用した新たな取り組みが進んでいます。この活動は、果樹栽培の課題を解決すべく始まった「かすみがうら梨ピューレプロジェクト」に基づいています。市内の約40軒の梨農家から集められた梨は、厳選され、無添加の梨100%ピューレへと加工されます。加工は市外の加工工場で行われ、糖分や添加物を一切含まない安心・安全な製品となっています。

また、このプロジェクトでは地域の美術部の中学生がパッケージデザインに参加し、地域やフードロスの問題を考慮した作品を提供しました。デザインの背後にあるストーリーが、梨ピューレに新たな価値を加えています。

この梨ピューレは、ふるさと納税の返礼品として2023年10月19日から受付を開始します。さらに、一般販売も市内の店舗やキッチンカーを通じて行われる予定で、地域の特産品として多くの人々に親しんでもらうことが期待されています。

10月26日には、株式会社クラダシ主催の「食のサステナビリティ共創・協働」フォーラムが開催され、そこで梨ピューレの取り組みが紹介される予定です。フォーラム会場の近くにある飲食店「チカバキッチン東京八重洲」では、梨ピューレを使用したオリジナルメニューを実際に味わうことができる機会も用意されています。

梨ピューレは、料理や飲料のベースとして利用でき、さまざまな食材と相性が良いのが特徴です。予定されているアレンジメニューには、豚の生姜焼きや鶏そぼろなど、シンプルでありながら深い味わいを持つ料理が提案されています。これにより、地域の農産物が新しい形で消費されるだけでなく、地域創生にも繋がることが期待されます。

このプロジェクトの立ち上げによって、かすみがうら市の未利用梨に新たな価値が生まれ、地域の果樹園の持続可能な運営に寄与することが目指されています。また、消費者もこの取り組みに参加することで、地元経済や環境に対して貢献できることを楽しむことができるでしょう。地域の未来に向けた一歩として、皆さまも是非この梨ピューレの取り組みに注目してみてください。