保護者と学校の連携を強化するLINEスクール連絡帳がL-Gateと連携開始

LINEスクール連絡帳とL-Gateの連携

近年、教育現場におけるコミュニケーション促進が求められる中、LINEヤフー株式会社が提供する「LINEスクール連絡帳」が、株式会社内田洋行の学習ポータル「L-Gate」と機能連携を開始しました。この連携によって、学校と保護者の相互作用がよりスムーズになります。

「LINEスクール連絡帳」とは

「LINEスクール連絡帳」は、教育現場専用に開発された、学校と保護者をつなぐ基本機能を無料で提供する連絡サービスです。このサービスは、全国の約12,000校が導入しており、保護者との連絡をLINEを通じて簡単に行うことができます。

このシステムにより、遅刻や欠席の連絡、保護者向けのお知らせ配信、そして資料提出のリマインドなどが自動化され、教職員の負担軽減に寄与しています。また、エースチャイルド株式会社が提供する保護者連絡システム「つながる連絡」とも連携しており、利用者は多様なニーズに応えられるサービスを享受できます。

「L-Gate」とは

一方で、「L-Gate」は内田洋行が提供する学習eポータルであり、児童や生徒、そして教師が日常的に使用するためのツールです。文部科学省のCBTシステムやさまざまな学習リソースと連携し、健康状態の観察や学習履歴の管理を行うことができます。

このように「L-Gate」は教育にかかわるあらゆる情報を集約する場となっており、学校現場でのデジタル化を進める役割を果たしています。遂にこの二つのシステムが連携を開始することで、教育現場での運営効率が一層向上することが期待されています。

機能連携の詳細

この連携により、LINEスクール連絡帳はL-Gateの名簿やシングルサインオン（SSO）機能に対応しました。具体的には、L-Gateに登録された生徒の情報がLINEスクール連絡帳に自動的に反映されるため、管理業務が大幅に軽減されます。また、教育委員会や学校に勤務する教員は、GIGAスクール構想に基づいたアカウントでLINEスクール連絡帳を利用することが可能になります。

コスト面のメリット

さらに驚くべきことに、「LINEスクール連絡帳」の機能連携には追加の料金がかかりません。基本機能は無料で提供されており、2026年の3月までには充実した有料プランもすべて無償で利用できるため、教育機関は金銭的な負担を気にせずに導入できます。この動きは、文部科学省や財務省が掲げる「外部対応などの負担軽減」と「校務DXの推進」に沿った施策として、教職員の業務効率化を実現します。