BAP認証が大阪・関西万博で公式に認められる
2024年10月18日、グローバルシーフードアライアンス(GSA)は、養殖水産物に関するBAP(Best Aquaculture Practices)認証が2025年に開催される大阪・関西万博の認証スキームとして公式に明記されたことを発表しました。これは、持続可能な水産物の調達に寄与する重要なステップと言えるでしょう。
大阪・関西万博は、多くの国と企業が集まる国際的なイベントであり、持続可能性や環境問題に対する関心が高まる中で、BAP認証の採用は水産物の責任ある調達を促進するものです。BAP認証は、養殖水産物の各段階において、環境や社会への責任を果たし、安全で健康的な水産物の生産を保証するための基準を設定しています。
BAP認証の概要
BAP認証は、養殖水産物のふ化場、飼料工場、養殖場、加工工場のすべての段階を対象とした認証制度です。現在、45カ国で39種の魚が3,675の施設で認証を取得し、世界中で合計250万4931トンのBAP認証水産物が流通しています。
BAP認証の基準は以下の4つの柱に基づいています:
1.
環境への責任:生息地の保全、水質管理、排水処理などの問題に対応し、健全な生態系を保持します。
2.
魚介類の健康と福祉:疾病管理や健康の観点から、養殖される魚介類の福祉を重視します。
3.
食品安全:禁忌とされた抗生物質や化学物質の不使用を徹底し、安全で安心な食品を提供します。
4.
社会への責任:生産者や従業員の権利と安全が尊重される労働環境の確保に努めます。
このように、BAP認証は持続可能な養殖の実践を促進し、消費者が安心して水産物を選べるような取り組みを行っています。
大阪・関西万博における影響
BAP認証が公式に認められたことで、大阪・関西万博の参加者は、持続可能な水産物を調達する上での基準としてBAP認証を参照できるようになります。この認証スキームが広がることで、より多くの企業や消費者の間でBAP認証の重要性が認識され、養殖水産物の持続可能な管理が推進されることが期待されています。
この発表は、これからの水産業にとっても大きな意義を持つものであり、持続可能性が求められる現代において、BAP認証はますます重要な役割を果たすこととなるでしょう。
お問い合わせ
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グローバルシーフードアライアンス
日本マーケット担当:芝井 幸太
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