感動の物語『じゅげむの夏』が小学館児童出版文化賞を受賞
2023年7月30日に発売された『じゅげむの夏』が、第73回(2024年度)小学館児童出版文化賞を受賞しました。この賞は、子どもたちに向けて優れた作品や作家を顕彰し、児童出版文化の発展に貢献することを目的としたものです。
『じゅげむの夏』の物語
本作は、難病を抱える親友の願いをかなえるために冒険に出る四人の小学4年生の物語です。物語の舞台は、山形県に由来する美しい山あいの村。その村に住む友達・山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、あきらは、夏休みの計画を立て始めます。その中のかっちゃんは進行性の筋ジストロフィーを患っており、年々体が思うように動かなくなっていきます。しかし、彼らにとってかっちゃんは特別な存在ではなく、彼らの大切な親友として描かれています。
かっちゃんが夏休みに川へ飛び込みたいという願望を持ったことから、仲間たちはその目標をかなえるために知恵を絞ります。限られた夏休みの中で、多くの冒険や成長を通じて、彼らは命の大切さを再認識し、友情の絆を深めていきます。この作品は、まさに子供たちの爽やかな夏の思い出を彩る内容になっています。
他の受賞歴も持つ本作
『じゅげむの夏』は、今回の受賞以外にも、産経児童出版文化賞JR賞や児童福祉文化賞の推薦作品としても認められています。また、2025年にはIBBYバリアフリー児童図書のカテゴリー2(障害を持つ子どもや人物を描いた作品)にも日本からの推薦作品として選ばれました。これにより、作品のメッセージが広く認知されることにも期待が寄せられています。
読者の反響
読者からは、「生きていることの素晴らしさを感じる」「夏休みは特別な体験ができる時期だ」と感動の声が寄せられています。特に、仲間たちの全力での生き様が、ページをめくるたびに力強く伝わってくると評判です。また、マメイケダによる生き生きとした挿絵も、物語の魅力を引き立てています。
本書の概要
- - 書名: じゅげむの夏
- - 著者: 最上一平(作)、マメイケダ(絵)
- - 発売日: 2023年7月30日
- - 販売場所: 全国の書店・インターネット書店
- - 定価: 1,650円(税込)
- - 体裁: A5判・128ページ
- - ISBNコード: 978-4-333-02903-7
- - URL: じゅげむの夏の詳細はこちら
著者とイラストレーターの紹介
著者の最上一平氏は、1957年に山形県で生まれ、数々の児童文学賞を受賞している実力派作家です。一方、イラストレーターのマメイケダ氏は1992年生まれで、彼の描くイラストは生き生きとしており、多くの絵本や雑誌で活躍しています。
会社情報
本書を出版した株式会社佼成出版社の詳細は以下の通りです。
- - 住所: 〒166-8535 東京都杉並区和田2丁目7−1
- - 連絡先: TEL 03-5385-2311/FAX 03-5385-2395
- - URL: 佼成出版社公式サイト
『じゅげむの夏』は、友情や命の力を描いた心温まる作品であり、これからも多くの読者に愛されることでしょう。