青森県のアートに触れる「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」
2024年の秋、青森県では現代美術を楽しむための特別なイベント「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」が開催されます。このフェスティバルは、青森県内の5つの美術館とアートセンターを巡る形で行われ、様々なアートが楽しめる機会となります。
開催概要
「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」は、青森県立美術館、青森公立大学国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館といった5つの施設で9月1日まで開催されます。特に注目すべきは、栗林隆による体験型アート《元気炉》で、これは8月9日から青森県立美術館での展示をスタートしました。
栗林隆と《元気炉》
栗林隆は、現代美術家として「境界」をテーマにした作品を数多く手がけています。《元気炉》は原子炉の形状を模した構造物で、薬草の香りを帯びた蒸気を発生させ、参加者はその中に入って体験することができます。この作品は、東日本大震災を契機に福島での経験から生まれたもので、地域の人々に元気を与えることを目的としています。初日、栗林は「皆さんの元気がエネルギーを生む《元気炉》と名付けました」と語り、青森を代表する美術館で自作品を展示することへの期待を述べました。
地域の香りと音楽の融合
アートフェスは地域の自生薬草をブレンドした香るミストや、地元音楽家によるライブ演奏などが交えられたプログラムで構成されています。「Aomori GENKI-RO Trip」では、青森に伝わる郷土音楽やジャズの演奏が行われ、来場者は多様なアート表現を楽しむことができます。また、青森県庁のねぶた実行委員会に参加する囃子方の音楽イベントも予定されています。
各美術館での特別なイベント
1. 青森県立美術館
8月9日から11日まで、展示が行われ、期間中は音楽イベントも開催されました。
2. 青森公立大学国際芸術センター青森
次に、8月14日と15日には、焼鳥販売や民謡ユニットによるライブ演奏が行われ、地元の味と音楽が楽しめるイベントが予定されています。
3. 八戸市美術館
8月18日と19日は、音楽と動画上映のコラボイベントがあり、視覚と聴覚を楽しめる展示が魅力です。
4. 十和田市現代美術館
8月24日と25日は、地元の演奏者による音楽イベントが開催され、美術館の周りで飲食も可能です。
5. 弘前れんが倉庫美術館
8月28日から9月1日は、弘前の音楽家とのコラボやオリジナルの屋台も出店され、地域全体で盛り上がるラストイベントを予定しています。
栗林隆のアートとは
栗林隆は1968年に生まれ、ドイツを拠点に活動していた時期もあります。彼の作品は、境界をテーマにし、インスタレーションや映像を駆使した多様な表現が特徴です。近年では、日本とインドネシアを行き来しながら国際的な活動を行っています。
終わりに
「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」は、地域文化や伝統音楽とのつながりを深めながら、美術館巡りを楽しむ絶好の機会です。参加者は、多様なアート作品や地域の味を体験することで、青森の魅力を存分に味わえることでしょう。