GMOメイクショップがサブスパイアと提携しEC事業を強化

GMOメイクショップとサブスパイアの資本業務提携

GMOメイクショップ株式会社は、2025年8月27日にECサイトでのユーザー生成コンテンツ（UGC）活用ツール「U-KOMI」を提供する株式会社サブスパイアとの資本業務提携契約を締結することを発表しました。この提携により、GMOメイクショップは、ECサイト構築SaaS『makeshop byGMO』を利用する企業に対して、『U-KOMI』を通じて、レビューやUGCといった貴重なデータを最大限に活用できる環境を構築し、顧客エンゲージメントの向上や顧客生涯価値（LTV）の最大化をサポートしていく方針です。

EC事業者への影響

近年、人口減少や顧客のニーズが多様化している中で、EC事業者にとって、レビューやUGCを活用することが持続的な成長の鍵となっていることは否めません。実際、商品購入時にレビューを重視するユーザーの割合は約96%にもなり、EC業界でのレビューの重要性はますます高まっています。特にモール型ECでは、レビューはプラットフォームに帰属するため、EC事業者自身の資産とはなりませんが、自社ECサイトではレビューは自社の資産となり、CVR（コンバージョン率）の向上や売上向上につながる可能性が高まります。

この観点から、GMOメイクショップは「独自データ」の活用を支援するために、サブスパイアとの提携を結びました。『U-KOMI』は、ECサイトにおけるレビューやUGCの収集、管理、活用をサポートする機能を備えており、顧客のニーズに応じたマーケティング活動に寄与します。

U-KOMIとは？

『U-KOMI』は、以下の二つの主要機能を持っています。

1. レビュー収集機能: 自動メールや専用リンクを利用して、購入者からのレビュー投稿を促します。また、ネガティブなレビューへのアラート機能やAIによるレビューの要約機能により、多様なレビューの管理と活用が容易になります。
2. SNS連携機能: InstagramやX（旧Twitter）、TikTokといったSNSと連携し、ユーザーによるUGCを自動的に収集できます。得られたUGCは、自社ECサイトでの展示やキャンペーンへの活用が可能で、ブランド力の向上にも寄与します。

提携の狙いと今後の展望

GMOメイクショップは、レビューやUGCを活用し、自社の資産として蓄積することで、AI主導の新たなEC時代において競争優位性を発揮できる環境を整備したいと考えています。今後、レビューはAIによる推奨のベースとなることが予想され、EC事業者はこの情報を活用して他社と差別化を図ることが可能になります。

また、GMOメイクショップは過去数年にわたり仲間づくりや業務資本提携を進めており、サブスパイアとの提携を通じて新たな価値をEC業界に提供することを目指しています。これにより、より多くのEC事業者がGMOメイクショップの支援を受け、自らの成長へと繋げていくことを期待しています。

各代表者のコメント

サブスパイア代表取締役のチャーチル・ライリーは、「この提携を通じて、『U-KOMI』が多くのEC事業者に活用され、顧客エンゲージメントの向上に寄与できることを期待しています」と述べています。

一方、GMOメイクショップ代表取締役社長CEOの向畑憲良は、「現代において、EC事業者が持続的に成長するためには『独自データ』の活用が不可欠です。『U-KOMI』はその獲得から活用までを支援する優れたツールであり、今回の提携は、AI時代を見据えた戦略の一環です」と語っています。

最後に

GMOメイクショップは、『makeshop byGMO』と『U-KOMI』の連携を強化することで、顧客にとって使いやすいデータ資産の構築を推進し、EC事業者にとって不可欠な存在となることを目指します。今後、GMOメイクショップは、進化するEC環境の中で事業を展開し、持続可能な成長を果たすためのサポートを続けていく予定です。