2027年卒業予定大学生のキャリア意識調査
株式会社マイナビが発表した「2027年卒大学生キャリア意向調査」の結果、インターンシップやキャリア形成活動への参加率が大きく伸びていることが明らかになりました。この調査は全国の大学生や大学院生2,511名を対象に実施され、大学生活のスタートを切ったばかりの学生たちのキャリアに対する意識が探られました。
キャリア形成活動の高まる参加率
調査によると、2023年6月のキャリア活動に参加した学生は49.2%に達し、前月からおよそ20ポイントの増加が見られました。特に「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」などの取り組みに対しても、参加率が42.9%と上昇傾向にあります。このような活動は、学生が自らのキャリアを形成するための第一歩として捉えられ、今後さらに参加率は増えていく見込みです。
参加意欲の変化
注目すべき点は、学生が採用活動に利用されるプログラムに対しての参加希望です。「すぐにでも参加したい」と考える学生は44.9%にのぼり、“自信がついてから参加したい”という希望を上回りました。これは、低学年からのキャリア形成活動の重要性を認識していることを示しており、早い段階から自分のキャリアに対して積極的に関わっている学生が増加している証拠です。
初めてのインターンシップは悩みの種
一方で、初めてインターンシップに応募する際に選び方が分からないと悩んでいる学生も多いです。調査では60.3%の学生がその旨を表明しており、「会社が多すぎて違いが分からない」「自分がどの業界に合うのかわからない」といった声が挙がっています。情報が氾濫する現代において、学生たちがどのように選択をするかは、より一層難しくなっているようです。
応募のきっかけ
興味深いのは、初めて応募する際のきっかけが「合同企業説明会」や「友人・先輩」であることです。多くの学生が合同企業説明会での出会いを通じて企業の存在を知り、興味を持つケースが目立ちます。また、友人たちと一緒に参加することでよりリラックスした環境で情報を得られ、自分の選択に影響を与えていることもわかります。
調査の意義とまとめ
この調査を通じて、参加学生のキャリア形成への意識が高まっている一方、選択の際に感じる不安や悩みも浮き彫りとなりました。キャリア形成の第一歩を踏み出すためには、仲間や先輩との情報交換や、自らの体験を通じた自信を築くことが大切です。これからの季節、夏季休暇を利用したインターンシップのプログラムに参加することで、学生たちのキャリア形成が一層進展することでしょう。
マイナビキャリアリサーチラボの研究員・服部幸佑は、今後の学生たちのキャリア形成活動がより実践的で充実したものになることを期待しています。そして、企業側も学生を支援するためのリソースを届け、双方向での関係性が築かれることが望まれます。
調査概要
- - 調査期間: 2025年6月20日(金)~6月30日(月)
- - 調査方法: マイナビ2027の会員に対するWEBアンケート
- - 調査対象: 2027年3月卒業見込みの全国大学生、大学院生
- - 有効回答数: 2,511名
詳細な調査結果は
こちらから確認できます。
「働く」の未来を形作るために、マイナビキャリアリサーチLabは今後も重要なデータを提供し、皆様のキャリア形成を支援してまいります。