Cohesityが新たなサイバーレジリエンス戦略を発表
Cohesityが9月17日と18日に開催された『Catalyst1 – Virtual Data Security Summit』にて、サイバーレジリエンスを強化するための最新のイノベーションと戦略を紹介しました。同社は、企業や政府機関向けに画期的な「5ステップ・サイバーレジリエンス・フレームワーク」を展開し、データセキュリティに関する進化した機能を発表しました。
サイバーレジリエンスの重要性
さまざまなサイバー攻撃が増加する中、企業にとってデータ保護はますます重要な課題となっています。たとえ優れた災害復旧プロセスを持っていても、サイバー攻撃からの復旧が容易にできるとは限りません。Cohesityは、企業が直面するこの課題に取り組むために、従来の復旧手段から一歩進めた全方位的なアプローチを採用しています。
このフレームワークでは、「すべてのデータを保護する」、「常にデータを復旧できる環境を整える」、「脅威を検知・精査する」、「アプリケーションレジリエンスを実践する」、「至適なデータリスク態勢を確立する」といった5つのステップが定義されています。
最新のイノベーション
Cohesityのバイスプレジデントであるヴァス・マーシー氏は、「サイバー攻撃は避けられない現実であり、企業や組織は適切な備えをする必要があります」と強調。今回の発表では、特に注目すべき機能がいくつか紹介されました。
まず、新たに発表されたCohesity Identity Resilienceは、特にサイバー攻撃の標的となりやすいMicrosoft Active Directoryのレジリエンスを強化します。また、CohesityはAmazon Web ServicesやMicrosoft Azure、Google Cloudなどの主要なクラウドプラットフォームにおいて、40以上の新たなコネクタを追加投入する予定です。
さらに、データ主権を重要視する企業向けに、オンプレミスでの隔離されたデータボールト「FortKnox」を提供し、高度な暗号化によるセキュリティを実現します。この製品はデータの保護を強化しつつ、ユーザーが安心して利用できる環境を提供します。
AIの導入で強化される保護
AIを活用した新機能も追加され、特にエンタープライズナレッジ検索アシスタント「Cohesity Gaia」は、企業が保護しているデータからより価値を引き出せるように設計されています。このAI機能により、ユーザーは効果的にデータの検索ができるようになり、セキュリティ管理がこれまで以上に効率的になります。
パートナーシップの拡充
Cohesityはまた、Cyeraとの連携を強化し、データセキュリティと管理の統合を推進しています。これにより、企業は機密データを特定し、リアルタイムでのコンプライアンスを確保することができます。
11:11 Systems社とも提携し、AIを活用したデータ管理ソリューションを提供することにも重きを置いています。このような統合的なアプローチにより、企業はデータ保護と最適化に関するあらゆるニーズに応えることができます。
まとめ
Cohesityの最新イノベーションは、企業に対してより強固なサイバーレジリエンスを提供するための力強いステップとなるでしょう。すべてのデータを保護し、迅速な復旧を保障するこの新たな戦略が、企業のセキュリティ対策の未来を変える可能性を秘めています。Cohesityは今後も、AIを取り入れた包括的なデータ保護と管理ソリューションを通じて、日本市場における競争力を高めていくことでしょう。