ゴールドウイン、環境配慮へ向けクリーンスーツのリサイクルに着手
株式会社ゴールドウインのハイテック事業部が展開するクリーンルーム用ウェアブランド「プロフェシオ」が、環境問題への取り組みとして、使用済みクリーンスーツのリサイクルを開始しました。
今回、プロフェシオは、株式会社JEPLANが運営するユニフォームリサイクルプラットフォーム「BRING UNIFORM™」と連携。クリーンスーツのリサイクルを同プラットフォームで開始することで、廃棄に伴う環境負荷を低減する取り組みを強化します。
「BRING UNIFORM™」は、様々な企業のユニフォームなどをリサイクルするプラットフォームとして知られていますが、クリーンスーツのリサイクルはプロフェシオが初めてとなります。この取り組みは、特殊な環境下で使用されるクリーンスーツという製品の特性上、リサイクルが難しいという課題を克服する画期的な一歩と言えるでしょう。
プロフェシオの取り組み:持続可能な循環型社会を目指して
ゴールドウインは、1986年からハイテックウエア(防塵服)の開発を手掛けてきました。プロフェシオは、防塵性だけでなく、着心地や通気性、耐久性、異物混入対策など、多様な機能を備えたクリーンスーツを提供することで高い評価を得ています。
しかし、クリーンスーツは、その特殊性からリペアやリサイクルが困難で、廃棄による環境への影響が懸念されてきました。今回の「BRING UNIFORM™」の導入により、使用済みクリーンスーツを適正に処理し、ポリエステル原料や自動車内装材などにリサイクルすることで、資源の有効活用と環境負荷の低減を同時に実現します。
BRING UNIFORM™:ユニフォームの廃棄問題解決への貢献
「BRING UNIFORM™」は、廃棄されるユニフォームを回収し、ポリエステル原料や自動車内装材などにリサイクルするプラットフォームです。法令を遵守した、確かなリサイクル体制を構築していることが特徴です。
プロフェシオはこのプラットフォームを活用することで、自社製品のライフサイクル全体での環境負荷を最小限に抑える取り組みを推進しています。
未来への展望:再生素材の活用と新たな挑戦
ゴールドウインは、将来的には「BRING UNIFORM™」を通じて回収されたクリーンスーツから再生されたポリエステル素材を用いた、新たなクリーンスーツの開発を目指しています。
しかし、クリーンスーツのリサイクルには技術的な課題も存在します。当面は、リサイクルプラスチックやリサイクルポリエステルを活用し、企業のノベルティグッズなどへの展開を検討しています。
プロフェシオ:クリーンルームウェアのリーディングカンパニー
プロフェシオは、半導体・液晶、製薬、食品といった分野の超清浄空間で使用されるクリーンスーツを主力製品としています。快適性と安全性を両立した製品開発で、東アジアを中心に世界各国で高い評価を得ています。
ゴールドウインの企業理念
ゴールドウインは、「モノづくり」「コトづくり」「環境づくり」の3つの軸を掲げ、スポーツやアウトドア分野を中心に、人々の挑戦をサポートするライフスタイルクリエイティブカンパニーです。持続可能な社会の実現に向け、環境負荷の低減にも積極的に取り組んでいます。
今回のプロフェシオによるリサイクルプロジェクトは、ゴールドウインの環境への取り組みを象徴する取り組みであり、企業としての姿勢を示すものと言えるでしょう。