持続可能な水産業を支える「MSCジャパン・アワード 2025」
2025年8月21日(木)、東京ビッグサイトにて「MSCジャパン・アワード 2025」が開催されます。この授賞式では、日本国内でMSCラベル付きの水産物の普及に貢献した事業者を表彰し、持続可能な漁業を推進する重要な機会となります。
国際的な非営利団体である海洋管理協議会(MSC)の日本事務所、一般社団法人MSCジャパンが主催する本アワードは、昨年からスタートし、持続可能な水産物の普及を目指しています。授賞式では、2023年度に販売された消費者向けのMSCラベル付き製品の販売実績に基づいて、受賞者が決定されます。
授賞式の意義
昨年、授賞式では「小売部門」「メーカー部門」「フードサービス部門」という3つのカテゴリーが設けられ、受賞者が表彰されました。今年は新たに「コミュニケーション部門」と「特別賞」の2部門が加わり、5つの部門から受賞者が選ばれることとなります。これは、消費者にMSCラベル付き水産物を広める取り組みをさらに強化する意義があります。
当日の進行スケジュールには、MSCジャパンからの挨拶や各部門の受賞者発表、そして受賞事業者によるプレゼンテーションが含まれています。このような発表の機会は、業界関係者にとっても大変貴重です。
特に、MSCラベル付きの水産物は、今や私たちの身近なスーパーやコンビニ、レストランでも入手可能です。2024年度の販売予測では、2万トンを超える量が流通する見込みであり、消費者がより環境志向の選択をするための重要な基盤が整いつつあります。
見学方法
授賞式を見学してみたい方は、事前に申し込む必要があります。定員は60名で、申し込みは先着順です。興味のある方は、以下のリンクからお申し込みください。
MSCジャパン・アワード 2025 見学申し込み
MSCジャパンの役割
2007年に設立されたMSCジャパンは、国内でのMSC認証水産物の利用促進を目指し、現在では390以上の事業者が同認証を取得しています。MSCの認証制度は、持続可能な漁業を促進し、将来の世代に水産資源を残すための重要な取り組みとして高く評価されています。
また、海外では2022年度において、66カ国で20,000種類以上の水産物がMSCラベル付きとして販売されています。日本においても、イオングループやマクドナルド、セブン&アイグループなど、多くの企業がこちらの認証を受けた製品を扱っています。
MSCエコラベルの重要性
MSCの「海のエコラベル」は、持続可能な漁業で獲られた水産物にのみ与えられる証です。その厳しい認証基準をクリアすることで、消費者は選択の際に環境への配慮がなされていると確信できます。持続可能な漁業の普及は、漁業資源の保護と環境への負荷軽減に寄与するため、大変重要です。
まとめ
「MSCジャパン・アワード 2025」は持続可能な水産物の普及を目指す重要なイベントであり、業界の健全な発展を支えるものです。8月21日には、東京ビッグサイトで新たに加わる部門を含めた受賞者たちが、持続可能な水産業の未来に向けた取り組みについて展示を行います。興味のある方はぜひこの機会にご参加ください。