新たな自律搬送ロボット「カチャカスリム」の登場
株式会社Preferred Roboticsが新たに自律搬送ロボット「カチャカスリム」の提供を開始しました。このロボットの最大の特長は、幅がわずか260mmと非常にスリムな設計であり、これにより従来のモデルでは通行が難しかった幅450mm以下の狭い通路も自在に走行できる点です。特に都市部のクリニックや人通りが多い環境での運搬を目的として開発され、最大15kgの物品を一度に運搬することが可能です。
医療現場の課題解決を目指して
近年、医療や介護業界では人手不足が深刻化しています。デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中でも、治療器具や書類の運搬といった物理的な移動作業は依然として多くのスタッフが行わなければならない重要な業務です。そこでプリファードロボティクスは、自律搬送ロボット「カチャカ」シリーズを通じて医療現場の自動化支援を行ってきました。
特に狭い通路での運行が求められる声が多かったため、これに応じて開発されたのが「カチャカスリム」です。これによって、狭小スペースでも自動運搬が可能になり、現場スタッフの身体的な負担を軽減し、業務の効率化に大きく貢献します。
スリムな設計と操作の簡便さ
「カチャカスリム」では、ロボット本体に物品を直接搭載する設計を採用しています。従来のモデルで用いられていた専用家具との連携ではなく、ロボットが自ら物品を運ぶ方式にすることで、さらなるスリム化を実現しました。また、導入手順が簡単で、ノーコードでの設定が可能なため、専門知識がなくても操作が容易です。
さらに、タスクが終了した際には自動で充電器に戻って充電を行い、常に次のタスクに備えることができます。このため、業務の流れを途切れさせることなく円滑に運営することが可能になっています。
低コストでの提供
価格についても、「カチャカスリム」は導入しやすい低コストで提供されており、追加費用も不要という点が魅力です。これにより、中小規模のクリニックやオフィスなどでも手軽に導入しやすくなっています。
今後の展望と展開
「カチャカスリム」は医療現場にとどまらず、オフィスや研究施設などさまざまな狭小空間での物品搬送にも応用が可能です。今後は、複数台を統合管理する「カチャカフリートマネージャー」との連携を進め、業務効率化を一層推進していく予定です。
プリファードロボティクスは「すべての人にロボットを」というビジョンを掲げ、深層学習を用いたAI技術を駆使して、多様な現場で人々の役に立つロボットの開発を継続してまいります。
公式情報
詳細な情報については、
公式サイトをご覧ください。これからも、自律搬送ロボットの進化を見逃せませんね。