DNPとALTA Revolutionが連携し、住宅プレゼンの新時代へ
大日本印刷株式会社(DNP)が新たに提供する「VRプレゼンゲートウェイ」は、住宅商談におけるプレゼンテーションを劇的に変化させる技術です。このソフトウェアは、わずか15秒で住宅プレゼン用データを高精細なVR(仮想現実)として変換することができます。
DNPは、株式会社コンピュータシステム研究所と協力し、同社が開発した住宅営業支援システム「ALTA Revolution」との連携を実現しました。この連携により、ハウスメーカーや住宅関連企業は、ALTA Revolutionで作成した住宅プランを即座にVR化することが可能になりました。これにより施主は、完成前にリアルな感覚で自宅のイメージを体験できるようになり、打ち合わせ時間の短縮や更なる理解を得られるようになります。
プレゼンテーションの効率性を向上
従来の住宅商談では、設計図やパース図を用いた説明や、パソコン上でのシミュレーションが一般的でした。しかし、これには専門的な知識や長時間の作業が必要でした。DNPは、長年のCG制作や商品撮影におけるノウハウを活かし、「VRプレゼンゲートウェイ」を開発し、商談における課題を見事に解決しました。
「ALTA Revolution」は、設計からプレゼン、積算、見積もり、法規チェックに至るまで一貫して行える住宅営業支援システムであり、特に商談を専門としています。CADに不慣れな方でも使いやすい設計がされているため、営業の負担を軽減します。また、豊富な自動入力機能を持っており、短時間で提案資料を作成することが可能です。
産業への影響
この新しい技術が導入されることで、住宅営業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速され、成約率の向上にも大きく寄与することが期待されます。特に、施主が新居の完成イメージを体験することで、より納得のいく決定を下せるようになるでしょう。
スマートハウスEXPOへの出展
DNPは、2024年12月11日から13日にかけて東京ビッグサイトで開催される「第7回 スマートハウスEXPO」に出展し、「VRプレゼンゲートウェイ」のデモを行います。来場者にこの技術の魅力を直接訴える良い機会となるでしょう。
今後の展望
今後、DNPはリフォーム会社やハウスメーカーに「VRプレゼンゲートウェイ」を提供し、様々な住宅販売や空間提案のDXツールとして使用されることを目指します。また、メタバース関連サービスとの連動を図り、利用者にとってさらなる価値を提供することが予想されます。DNPの「XRコミュニケーション事業」では、リアルとバーチャルが融合する新しい体験価値の創出を進めています。
この新しい技術がもたらす変化が、今後の住宅業界にどのような影響を与えるのか、その行方がますます注目されます。