近年、物流業界ではますます競争が激化しており、効率的かつスピーディな対応が求められています。特にEC市場の成長により、中小規模の物流企業においても自動化の重要性が増しています。そんな中、ロジウィルグローバルサプライ株式会社がROMSの柔軟性と拡張性を兼ね備えた自動倉庫「ナノ・ストリーム」を導入することを決定しました。
この自動倉庫の導入により、保管やピッキング、オーダー仕分け業務の自動化が可能になります。これまで、物流システムの自動化には高額な初期投資が必要で、大規模な設備投資が多いのが一般的でした。しかし、ロジウィルは必要最小限の規模からスタートし、今後のニーズに応じて機器を追加し、常に最適な自動化を実現していく方針です。
ロジウィル社の代表取締役社長、山口聖治氏は、今回の導入についての考えを述べています。彼曰く、中小物流企業を取り巻く環境はますます厳しくなっており、人件費や資材費の高騰、生産年齢人口の減少など、将来への不安要素が増しているとのことです。「自動化・機械化」という解決策を取り入れるのは重要ですが、初期投資の高さや投資回収の長期化が課題となっていました。「ナノ・ストリーム」の導入は、こうした懸念を解決する機能を備えており、中小企業でも導入がしやすくなりました。
特に、ナノ・ストリームはコンベヤを使用していないため、着脱式のラックハンガークレーンやケース搬送AGVを用いたシステムが特徴です。このような柔軟性により、100㎡からの設置が可能で、小規模からスタートができるのが大きなポイントです。そして、事業の成長に合わせて段階的に拡張ができるため、変化に柔軟に対応できるのです。
また、国際総合物流展2024が2024年9月10日から東京ビッグサイトで開催されますが、ROMSのブースにおいてナノ・ストリームを使ったケース搬送AGVのデモ稼働が行われる予定です。この機会に最新の自動化技術を実際に見学できるチャンスです。
現在の物流業界は、エンドユーザーの多様なニーズに応えることが求められています。そのため、高品質な物流サービスを提供していくために、「自動化」は不可欠な要素になってきています。ロジウィルはROMSと連携することで、中小物流企業が自動化を通じて抱える課題を解決するモデルケースとなるべく、さらなる取り組みを進めていく姿勢を示しています。これからも彼らの進化に目が離せません。