立川市史の新たな一歩
立川市では、約50年ぶりに『新編立川市史』の編纂が進められており、この度、その一環としてリリースされた『新編立川市史 資料編 写真集』が注目を集めています。本書は、明治時代から現代までの150年にわたる立川の変遷を、豊富な写真を通じて振り返る内容となっています。
歴史と文化の宝庫
本書は、甲武鉄道(現在のJR中央線)の敷設により立川駅が開設されてから、立川飛行場の設置によって「軍のまち」と呼ばれるようになった歴史的な背景から始まります。その後、商業都市として成長してきた立川の様子や、地域の文化や祭り、生活環境の変化を知ることができます。
『新編立川市史 資料編 写真集』には、街の懐かしい風景や今は存在しない建物、地域の祭りや行事の様子が収められており、読者は「あの頃はどうだったのだろう」と想像を膨らませながら楽しむことができます。写真たちはセピア色に褪せたものや古いネガフィルム、さらにガラス乾板まで、まさに“たちかわの歴史”を感じるための貴重な資料です。
目次の紹介
本書は、785点の写真を9つのテーマに分けて紹介しています。各章では、交通と人々の移動、飛行場の歴史、街に流れる水の重要性、市内の風景など、様々な視点から立川の魅力を伝えています。具体的なテーマは以下の通りです:
1.
立川を上から見たら(航空写真)
航空写真を通して、立川の全容を把握します。
2.
行きかう人びとの「足」(交通)
市民の交通手段の変遷を示します。
3.
飛行場のあゆみ
立川飛行場とその役割を紹介。
4.
まちをはぐくんだ水
河川や水路がもたらした恩恵を探ります。
5.
市内点描――街角の風景
街並みの写真を集約し、略地図も付けてわかりやすさを追求。
6.
この建物は何?
地域の学校や公共施設について。
7.
人びとの生業
立川の農業や商工の歴史を示します。
8.
あの日あの時
市内であった出来事を振り返る。
9.
21世紀の立川市
現代の新しい風景を描写。
さらに、本書の巻末には貴重な資料や立川市の関連年表、参考文献の一覧も含まれています。
購入方法と問い合わせ
本書は立川市役所や各書店で購入可能です。特に、立川市役所3階、市歴史民俗資料館、オリオン書房ノルテ店、さらにジュンク堂書店にも並んでいます。価格は4,000円(税込)と、手軽に立川の歴史を学べる良書です。
立川市史編さんに関心のあるメディア関係者も、ぜひ取材を検討してみてください。問い合わせは立川市文化スポーツ部までどうぞ。
歴史を知ることで、立川の未来をもっと深く理解し、感じることができるかもしれません。立川の魅力を再発見する一冊として、多くの方に手に取っていただきたい本です。