ボールSAWセンサの革新
2018-11-05 15:00:34
新たなケミカルセンシング技術「ボールSAWセンサ」がもたらす未来の産業革新
ボールウェーブ株式会社は、東北大学発の革新的なベンチャー企業として、最新鋭のケミカルセンシング技術「ボールSAWセンサ」を開発しました。この技術は、多様なガスや気体を高速かつ高感度でセンシングする能力を持ち、エネルギーインフラの管理や製造業における精密な品質管理、危険ガスの事前察知などに応用することが期待されています。
ボールSAWセンサの特長は、微小な水晶球の表面に特定の感応膜を形成し、特定のガスを高感度で計測できる点です。この技術は高温・高圧に耐える性能を有し、その高感度は従来の技術と比較して約100倍に達します。また、高速応答が可能なため、これまで困難だったさまざまな用途に対応できる点も大きな魅力です。
例えば、ボールSAWセンサを利用することで微量の水素や天然ガス、有機混合ガスの計測が可能となり、産業界での安全性向上や品質管理の精度を飛躍的に向上させます。特に、危険ガスの早期発見により、事故を未然に防ぐ可能性も秘めています。特に、製造業やエネルギーインフラにおいては、安定した稼働を確保することが重要であり、ボールSAWセンサの導入が期待されています。
この革新的な技術の開発には、リアルテックファンドの支援が大きく寄与しています。リアルテックファンドは、ユーグレナ社の子会社、SMBC日興証券、リバネスが共同で設立したベンチャーキャピタルであり、リアルテック関連の企業への投資を行っています。この度、ボールウェーブ社が実施した第三者割当増資により、ファンドが同社の株式を引き受け、研究開発や販売・マーケティングなどを支援していくこととなりました。
ボールウェーブ社は、2015年に設立され、仙台市青葉区に本社を構えています。代表取締役の赤尾慎吾氏が率いる同社は、ケミカルセンシング市場での強い競争力を持っています。ボールSAWセンサの開発と商業化は、単なる技術の進歩に留まらず、【地域経済の活性化】にもつながる可能性があります。
ボールウェーブ社は、これまでも研究開発の推進とともに、ファンドと連携しながら新たなビジネスモデルの構築を目指しています。今後、リアルテックファンドの支援とともに、様々な業界においてボールSAWセンサが普及し、その実績が積み重なっていくことが見込まれています。
このように、ボールウェーブ社のボールSAWセンサは、産業界における安全性の向上や品質管理の精度向上など、幅広い分野での革新を引き起こす可能性が高いです。引き続き業界動向に注目が集まる中、今後の展開に目が離せません。
会社情報
- 会社名
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UntroD Capital Japan株式会社
- 住所
- 東京都港区虎ノ門2-2-1住友不動産虎ノ門タワー 17F
- 電話番号
-
03-6630-1000