双日の新外装スキャナー
2025-06-19 11:01:36

中古車市場の透明性向上へ向けた新技術、双日が外装スキャナーを発表

中古車市場の透明性確保に向けた新たな技術



双日株式会社が、株式会社Preferred Networks(PFN)と共同で開発したドライブスルー型外装スキャナーを発表しました。この新しい技術は、中古車の外装における傷、へこみ、錆、再塗装跡などの瑕疵を迅速かつ正確に判定できるもので、2025年秋から実証が開始される予定です。

新技術が進化を遂げる中古車市場



現在の中古車販売においては、売り手は自動車公正取引協議会の規定に従い、「修復歴の有無」を表示することが求められています。従来の検査方法は目視によるものであるため、検査員の技術や経験に依存していました。これにより、結果の信頼性や透明性に疑問を持つ消費者も多く、何らかの対策が必要とされていました。そこで、双日の外装スキャナーが登場したのです。

このスキャナーは、高さ3.6メートル、幅5メートル、奥行き1.2メートルのゲート状で、既存の検査レーンに設置が可能であるため、多くのオークション会場での導入が期待されています。また、スキャンにかかる時間は約30秒で、特に容易に見落とされがちな白、シルバー、グレーの車両における再塗装跡の可視化にも強みを持っています。

中古車の品質評価の新時代



2026年春には、スキャナーを用いたサービスが正式に提供される見込みで、JU岐阜羽島オートオークション等での実証を通じて、AIによる瑕疵の自動検出など、更なる機能の向上が期待されています。年間23万台もの中古車を取り扱うJU岐阜羽島において、このスキャナーの導入は業界全体に多大な影響を与えることでしょう。

また、双日はボッシュが提供する「Bosch Car History Report(BCHR)」の販売も開始しました。このサービスは、事故歴などを可視化するものであり、高い信頼性を誇ります。これにより、オークション参加企業はより正確な情報を取得できます。

デジタル社会への貢献



双日は中期経営計画2026において、「Digital in All」を基本方針とし、デジタルを駆使した新しいサービスの提供を目指しています。自動車分野においても、国内外で様々なビジネスを展開し、デジタル技術を活用した新たな中古車診断サービスの提供により、透明性の向上を図ると共に、日本のデジタル社会の進展にも寄与します。

このように、双日の取り組みは、ただの新技術の導入にとどまらず、業界全体の信頼性を高める一歩となるでしょう。消費者が安心して中古車を購入できる環境を整えるためにも、このスキャナー技術やBCHRの導入は重要な意味を持つのです。

今後の動向に注目が集まる中、双日の新たな取り組みは、中古車市場において革新をもたらすことが期待されます。


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会社情報

会社名
双日株式会社
住所
東京都千代田区内幸町2丁目1-1
電話番号

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