ホトケドジョウ展示
2024-12-02 14:28:59

神戸の水族館で珍しいホトケドジョウの展示がスタート!

神戸市中央区に位置する水族館「アトア」では、2024年12月6日より珍しい淡水魚「ホトケドジョウ」の常設展示が始まります。これは、アトアが丹波地域のホトケドジョウを守る会と連携しながら行っている保全活動の一環です。

ホトケドジョウは日本固有の淡水魚で、青森県を除く東北地方から兵庫県まで生息が確認されていますが、特に兵庫県内では丹波市にのみ生息しているため、その個体群は非常に貴重です。全長約6㎝で、特に太短い体型と口ヒゲが特徴的なこの魚は、湿地や清流といった環境を好み、水生昆虫や藻類を食べて生活しています。しかし、最近では圃場整備や水路整備によって生息地が減少し、個体数も急速に減っています。このため、環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類に、また兵庫県のレッドリストでもAランクに指定されています。

このように危機的な状況にあるホトケドジョウを守るため、丹波地域のホトケドジョウを守る会は、毎月1回生息地保護活動を行っています。アトアでも同じく生息域内保全活動を実施し、さらにはバックヤードでの飼育と繁殖にも力を入れており、生息域外でも環境保全を進めています。これらの活動を通じて、ホトケドジョウの保護とその重要性の周知を図っています。

アトアの展示は館内3階GALLERY 探求の回廊で行われ、展示個体は約30匹、全長は約5㎝となります。観覧の際は、アトアの入場料が必要ですが、展示そのものは無料で楽しむことができます。なお、生物の調子や状態に応じて展示個体が変更される可能性があるため、訪れる際には注意が必要です。

「丹波地域のホトケドジョウを守る会」は、2006年に結成されました。会の設立趣旨は、愛くるしい姿のホトケドジョウを守るための調査・保護・啓発活動を積極的に進めることにあります。地域の自然環境保護活動が功績として評価され、令和6年度の「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞しています。会の会長である山科ゆみ子氏を中心に、地域密着型の活動を行っています。

アトアでは今後も、この希少な魚を通じて、環境保全の重要性を広める活動を続けていく方針です。興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。ホトケドジョウの生態や保護活動について知る良い機会になるでしょう。

詳細情報は、アトアの公式ウェブサイト(https://atoa-kobe.jp)をチェックしてください。入場料は大人2,600円、小学生1,500円、幼児500円で、3歳未満は無料で入場可能です。但し、特定日や貸切イベントにより、料金や営業時間が変動することがありますので、事前に確認してから訪問することをおすすめします。再入場はできませんので、ゆっくりと楽しむための計画が必要です。


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会社情報

会社名
株式会社アクアメント
住所
兵庫県神戸市中央区生田町2-2-2
電話番号
078-232-4180

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