シーズメンが新たな事業戦略を発表
株式会社シーズメン(東京都中央区)は、取締役会でゼアーの作業録画ソリューション「テモトル」を譲受けることを決定した。この動きは、同社の事業ポートフォリオの多様化を狙ったもので、今後の成長戦略の一環として位置付けられている。
事業譲受の背景
近年、宅配便の取扱数は増加の一途を辿り、2021年には約50億個に達した。このうち約10%はEC市場からのもので、宅配業務はますます複雑化している。消費者の多様化するニーズに応じた効率的な倉庫運営が求められる中、シーズメンはゼアーの「テモトル」に着目した。ゼアーは業務効率化の分野で多くのソリューションを提供しており、「テモトル」は倉庫作業の可視化を実現し、効率化に寄与している。
「テモトル」の特徴
「テモトル」は、出荷検品・梱包作業をワンクリックで動画確認できるシステムです。この技術により、悪質な購入者による不正行為を防ぎ、業務改善を実現。実際に導入された倉庫では、関連業務時間が8割近く短縮されていると高い評価を受けています。テモトルは、セーフィー株式会社とのアライアンスを通じて、優れたセキュリティと高度な映像解析を迅速に提供する。
今後の展望
「テモトル」の導入により、シーズメンは業界のデジタル化(DX)を推進し、効率的なサービスを目指す。今後、作業録画データとAIの活用による新たな先進的サービスも展開予定で、作業員の教育や評価、配送コストの最適化、AIロボットによる図面作業の自動化が含まれる。
結論
シーズメンは「テモトル」の事業譲受を通じて物流業界の効率化やDX化を進め、持続可能な成長を目指していく。これにより、業界全体の生産性向上にも寄与することを期待している。今後の展開に注目が集まる。