アセントロボティクスと山善が手を結んで新たな自動化ソリューションを展開

アセントロボティクスと山善が提携

2021年1月31日、アセントロボティクス株式会社（以下、アセント）と株式会社山善は資本出資を伴う業務提携契約を締結しました。この提携により、アセントは山善からの資本出資を受け、開発を加速させるとともに、双方の強みを活かした新たな自動化ソリューションの展開を目指します。

提携の目的と背景

アセントは、AIを駆使した知能ロボット及び自律移動ロボット向けのソリューションを開発し、製造や物流業界でのソフトウェア販売を進めています。山善は、工場や生産現場における自動化・省人化に特化した設備機器を幅広く取り扱い、国内外で数多くの実績があります。

近年、日本国内外で人手不足が深刻化しており、新型コロナウイルスの影響もあって生産・物流現場における自動化ニーズが急激に高まっています。これに対処するためには、フレキシブルに動作できる知能ロボットの導入が必要です。「環境に応じて自律的に動作する」アセントのソリューションが、これによって期待されています。

提携の具体的な運用

この提携の第一弾として、アセントは「Ascent Pick1.0」というソフトウェアを販売開始しました。このシステムは煩雑なティーチングプロセスが不要で、CADデータを用いてAIを事前に学習させることにより、正確な部品のハンドリングを可能にします。これにより中小製造業も自動化ソリューションの導入がしやすくなります。

さらに、アセントは新たに「Ascent Pick & Place 1.0」のPoC（Proof of Concept）を運用し、部品の配置まで可能にしました。次世代の「Ascent Pick2.0」では、高速・高精度な動作を実現するための3Dビジョンセンサー群が導入され、さらに多様な業界に対して自動化ソリューションを拡充する予定です。

山善とアセントの役割

今回の業務提携により、山善はアセントのソフトウエアソリューションが搭載されたロボットシステムを、国内外のマーケットに広く提供することができます。これにより、従来からの取扱商品に加え、新規顧客の開拓や、省人化・自動化の提案を進めることが可能になります。

将来展望

アセントは、調達した資金を活用し、さらなる研究開発の推進を図ります。急成長を遂げる自動化ロボット市場に向けた魅力的なソリューションを次々と提供することで、ビジネスの拡大を目指します。また、山善のグローバルな販路を通じて、より多くの市場にアクセスすることが可能になり、双方の成長を促進する環境が整います。

今後もアセントと山善の提携から目が離せません。自動化ソリューションがどのように進化していくのか、多くの業界から期待が寄せられています。

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