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映画『じょっぱり―看護の人花田ミキ』の公開間近

映画『じょっぱり―看護の人花田ミキ』がクランクアップし、2024年春の公開が予定されています。本作は、青森県弘前市出身の看護師、花田ミキさんの感動的な人生を描いており、監督は五十嵐匠氏が務めます。

花田ミキさんの歩み

花田ミキさんは、青森県立弘前高等女学校を卒業後、盛岡赤十字看護婦養成所に進学し、卒業後は日本赤十字社青森県支部で看護師としてのキャリアをスタートしました。戦時中には従軍看護婦として戦場に行き、多くの負傷兵を看護しました。彼女はその時期、多くの矛盾と苦悩と向き合いますが、「命を阻むものはすべて悪」との信念を持ち続けます。

その後、1947年には青森県看護協会を設立し、1949年にはワクチンがない時代にポリオに立ち向かうため、GHQのナースから情報を得て、八戸赤十字病院で治療法を広めるといった活動を行いました。花田さんは、日本の看護教育制度の発展のためにも尽力し、1952年には青森県立高等看護学院（現在の青森県立保健大学）を設立しました。

彼女の活動はそれだけに留まらず、青森県の乳児死亡率の改善を目指して「もったらころすな運動」を展開したり、派遣保健婦制度を立ち上げたりと、地域の保健活動に多大なる影響を与えました。彼女の努力により、青森県の保健婦不足解消に向けた大きな進展がありました。

映画製作の背景

映画『じょっぱり』では、花田ミキさんがどのようにして命の尊さを守り、そのために尽力してきたのかが描かれます。監督の五十嵐匠氏は、自身が命を救われた経験から花田さんの物語を取り上げることを決意しました。映画を通じて、医療従事者たちの尊い職業に対する情熱と献身が多くの人々に伝わることを望んでいます。

キャスト紹介

本作には花田ミキ役に木野花さん、王林さん、伊勢佳世さんがキャスティングされています。木野花さんは、青森県出身で多様な演技力を持つ女優です。また、王林さんは弘前市生まれで、地域愛とともに芸能活動を展開しています。伊勢佳世さんは、神奈川県出身で、実力派の女優として知られています。

撮影場所

映画の撮影は、関東と花田ミキさんが保健活動を行った青森県佐井村で行われました。地域の背景を用いた本作は、リアルな看護の姿を映し出しています。

クラウドファンディングも実施中

現在、映画制作のためにクラウドファンディングを行っており、目標は1,000万円です。既に多くの支援者が集まっており、映画の制作にかかる資金を募っています。

この映画が、看護の重要性や人命の尊さを改めて考えさせるきっかけになることでしょう。映画『じょっぱり』は、戦争を経て人々の命を守るため献身した女性の物語を、多くの観客に届けます。公開を楽しみに待ちましょう。

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