内々定率が29.3%に上昇、2027年卒生の就活状況を振り返る
株式会社学情が行った2027年卒大学生を対象とした内々定率の調査結果が発表されました。11月末時点での内々定率は29.3%に達し、前年同時期と比べて12.4ポイントも上昇しました。これにより、就職活動が本格化する中、企業が早期内々定を出す競争が一段と激化していることが如実に示されています。
就職活動が続く銀行業界、制作会社、IT業界の取り組み
2027年3月卒業予定の学生にとって、この内々定率は特に注目を集めるものです。文系は24.4%、理系は40.7%と、理系の内々定率が早くも4割に達する状況が見受けられます。これは、企業が技術系人材の確保に向けた積極的な採用活動を行った結果といえるでしょう。
特に、インターンシップからの流れを重視する企業が多く、学生たちは夏のインターンシップから秋の最終面接までのスパンで動いていることが、今回の調査からも伺えます。8月に最終面接を見事に乗り越えた学生も11.6%は内々定を獲得しております。
文系と理系の内々定状況の違い
文系学生は前年同時期と比べて9.0ポイントの上昇を見せていますが、それでも理系に比べるとまだ低いという現状です。理系学生の40.7%という数字は、その前年の19.8%から大きく改善されています。文系のデジタル化に向けた取り組みも進展しているため、今後は文系学生の内々定率も期待されるところです。
就職活動の全体的な流れ
全体では、83.5%の学生が「就職活動をしている」と回答し、「まだ就職活動をしていない」との回答は13.7%に留まっています。これは前年並みであり、就職活動を終えた学生はわずか2.8%に過ぎません。就職活動の活動率は、文系が84.4%、理系は81.1%と、理系の数字が前年の87.0%から大きく低下しています。このような状況下では、企業の動向と学生の動きに注目が集まります。
終わりに
株式会社学情は、これまでに20代向けの転職サイトを運営し、若手人材の採用をサポートしてきました。今後も、リクルート活動や転職における情報提供など、さまざまな形で若者を支援していくことでしょう。
いよいよ2027年卒生にとっての就職活動は本格的な局面に入っています。今後の動向にも期待が寄せられるところです。