東京海洋大学、SDGsの理念を体現する展示を開催
2023年11月12日から12月20日の期間、東京海洋大学が文部科学省で実施する特別展示が注目されています。その中心に掲げられたテーマは「東京海洋大学とSDGs 誰一人取り残さない。海からの声。」この展示では、持続可能な開発目標(SDGs)を意識したアプローチが採用され、観覧者に深いメッセージを伝えています。
カカポ、再利用可能な展示什器
展示ブースの設計には「家の中の家 カカポ」が採用され、その特性が多くの人々に評価されています。カカポは、繰り返し解体と組み立てが可能で、必要に応じた空間を容易に作成することができます。この特性は、災害時の避難所としてプライベートスペースを確保する用途にも利用されるため、非常に有用です。
さらに、主要構造材である紙管は古紙を使用しており、環境への負荷が低いことも特筆すべき点です。このように、カカポはSDGsの理念を実践するために設計されており、持続可能な社会の構築に貢献しています。
アートと教育を融合した体験
展示においては、組み立て体験を通じて「A」=ArtやArchitectureに関する学びも得られます。これにより、来場者は建築的な考え方を体感し、青少年のSTEAM教育(科学、技術、工学、アート、数学)の重要性についても理解を深めることができます。
ブースのデザインと象徴
展示全体は、家のイメージを基にデザインされており、水面の高さが設定されています。遠景には船が配され、近景には日常生活の様子が表現されています。この構成は、すべての人々が共に一つの家(地球)で生活していることを象徴しています。これにより、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」に特に焦点を当てた展示となっています。
展示入場の詳細
展示は、文部科学省新庁舎(東館)2階エントランスにて行われ、入場は無料です。開館時間は平日10時から18時までで、入館は17時30分までとなっており、土・日・祝日は休館となります。以下のアドレスからも、組立の様子を見ることができます。
組み立て動画を見る
クラウドファンディングに関して
さらに、「家の中の家 カカポ」は現在クラウドファンディングを実施中で、残り1週間を切っています。興味のある方は是非参加して、持続可能な社会を共に作る活動を支援してください。
クラウドファンディングページ
展示を通じて、私たちの生活や環境への意識を再確認し、SDGsの重要性を理解する良い機会となるでしょう。現代社会が直面する課題を解決する手段としての教育と意識革命の重要性を、ぜひこの機会に感じていただければと思います。