クラウド型奨学金システム「ガクシーAgent」が学校導入数100校を突破

現在、学生の約半数が奨学金を利用している日本において、その必要性は年々高まっています。株式会社ガクシー（本社：東京都港区）は、同社が提供する奨学金運営者向けのデジタルトランスフォーメーション（DX）システム「ガクシーAgent」の導入校数が100校に達したことを明らかにしました。この成果は、奨学金制度改革による業務増加に対応するための重要なステップです。

「ガクシーAgent」の背景

日本における奨学金制度は、多くの学生にとって学業を続ける上で必要不可欠な財源とされています。しかし、物価の上昇や大学授業料の高騰が続く中で、学生たちが必要とする奨学金はますます増えてきています。にもかかわらず、学校現場では人手不足やJASSO（日本学生支援機構）の頻繁な制度変更に対応する業務が増加しており、適切な奨学金サポートが難しい状況です。さらに、2022年4月から施行された高等教育の修学支援制度は、新たに煩雑な業務を生み出し、奨学金業務担当者の負担を増加させています。

ガクシーAgentとは？

「ガクシーAgent」は、応募者の受け付けから選考および学生管理を一元化することで、奨学金業務をより効率的に進めることができるクラウドシステムです。このシステムは、奨学金業務のデジタル化を実現するために設計されており、学生に迅速な対応を提供し、JASSOに関する業務負担を軽減します。

特に、オンライン環境での管理やデータ分析の重要性が高まっている中で、ガクシーAgentの導入ニーズが急増しています。このプラットフォームは、奨学金業務の新たな価値を生み出し、高等教育機関や財団の活動を強力にサポートすることを目的としています。

今後の取り組み

さらなるDX化の進展に向け、ガクシーは学校向けサービスメニューの見直しを進めています。今後は、ガクシーAgentを通じた業務支援だけでなく、学生や保護者を対象とした支援サービスも展開していく予定です。この取り組みにより、学校の魅力を広げ、受験者数を増やし、教育環境の向上を図っていく方針です。

社会へのインパクト

ガクシーは「若者が夢を諦めなくていい社会」を目指し、奨学金市場全体の変革に挑んでいます。奨学金を利用する学生やその保護者に対して、情報提供を行う日本最大級の奨学金情報サイト「ガクシー」のほか、クラウド型奨学金運営管理システム「ガクシーAgent」や奨学金設立支援サービス「シン・奨学金」などを展開。これにより、経済的な理由で夢を諦めずに済む社会を実現すべく活動しています。

企業側にも奨学金制度をマーケティングツールとして活用する支援を行い、学生募集や新卒採用を支援するサービスを提供しています。このように、ガクシーはあらゆる側面から奨学金の利用を促進し、学生と企業、教育機関が共存できる社会の実現に向けた努力を続けています。