介護現場の腰痛に寄り添う新下着
介護や医療の現場では、働く人々の腰への負担が大きいという現実があります。長時間立っていたり、体をひねる動作が多い業務では、腰痛を抱えるスタッフが増えているのが現状です。そんな悩みを解決するべく、創業58年を誇る下着メーカーが立ち上がりました。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、社員の家族が介護や医療の現場で困難を感じていたことがきっかけで始まりました。介護士や看護師たちは、多くの場合、腰痛ベルトを着用しながら業務に従事していますが、そのベルトは厚く動きづらく、快適さに欠けると不満が多く聞かれます。それを受けて、女性たちが自然に身につけられるような下着で腰をサポートできないかとの議論が社内でかさまし、「アシストインナー」という新型インナーの開発が始まりました。
独自のパターン技術を活かした新製品
この「アシストインナー」は、58年間培われた独自の下着パターン技術を駆使して作られました。その特徴は、身体をサイドから支える「サイドサポート設計」にあります。この設計により、身体への圧力が効果的に分散され、長時間の着用でもストレスを感じることなく、安定した着用感を実現しています。これまで、多くのメーカーから評価を受けてきたその技術ですが、客観的に身体への効果を測定したデータは存在していなかったため、一昨年にこの計測に着手しました。
身体に与える影響の検証
オリジナルのパターンを使用した下着と他社製下着との比較試験が行われ、その結果、体幹の安定性、姿勢の改善、呼吸のしやすさ、そして歩行スピードの向上といったポジティブな変化が確認されました。この結果は「アシストインナー」の効果を裏付けるデータとして、今後の製品展開に活かされることでしょう。
軽やかさを追求した新しいインナー
当初はボディスーツというデザインを考えていましたが、モニターからの声を受けて、ブラキャミソールとガードルの上下分離型に変更しました。この設計により、身に着けやすさを重視し、着用時に腰をしっかりとサポートできる構造となりました。
現在は介護士や看護師、理学療法士の方々にモニター協力をいただきつつ、さらなる製品改良が進んでいます。モニターからは「動きやすく、脚元に力が入りやすい」といった声や、「介護現場の激しい動きでもずれず、腰が楽になる」との感想も寄せられています。これからも多くの女性が楽に美しく過ごせる下着の開発を目指して、企業努力を続けていく所存です。
クラウドファンディングでの支援も達成
このプロジェクトは、より多くの方々にアシストインナーの効果を実証するため、クラウドファンディングを実施しました。支援者からの応援もあり、目標金額を達成。59名の支援者から153万5,700円のサポートをいただきました。寄せられたメッセージには、「腰痛に悩む人々の助けになりたい」という熱い思いが込められていました。
今後の展望
アシストインナーの腰への負担を軽減する効果を、大学などと連携しながら更に客観的に検証していく所存です。必要とされる女性たちに安心して製品を届けられるよう、これからも努力を続けます。58年間築き上げてきた技術を生かし、日々の生活を快適にする製品開発に取り組んでいくことで、社会に貢献できる存在であり続けます。